15.6型サイズで12.8ミリ厚/1.59キロ──。13.3型で875グラムの超軽量Ultrabook「LaVie Z」、さば折りボディで国内メーカー孤高のWindows RTマシン「LaVie Y」に続くNECのスペシャルマシン3部作目が「LaVie X」だ。
今回はこのLaVie Xの外観を早速チェックする。なお、当評価機は市販版完成前の試作機のため、ベンチマークテスト類や搭載パーツ類は変更される可能性がある。あくまで参考として見ていただきたい。
まずは外観から。ふむふむ、まるで1枚の金属板であるかようで、たたずまいだけでもかなり“極薄”で、鋭そうなスペシャル感が伝わってくる。ボディが大きい分薄型が際立ち、LaVie Zより「板」な印象は強い。また、シルバー基調でヘアライン加工を施したアルミニウム合金をボディ全面に採用したことで「金属感」もかなり感じられる。
これは天面、側面前後面ともに過度な凹凸のないフラットで直線的なデザインを採用したことも大きい。底面もWindows ノートPCにありがちな樹脂素材+排熱スリットをバシバシ設けるデザインではなく、排熱・導風口は目立たないヒンジ部に配置し、(左右に若干の四角い凸部があるものの)“板”的な表面とさほど変わらない金属のパネルを採用している。
また、この“面積”の金属物体にしてはすごく軽い。重量は1.59キロだ。こちら、13.3型クラスのUltrabookにも同等重量のモデルがあるくらいの値で、さらに想像する重量感とは違う感覚により、余計に軽く感じられるのだろう。また、この幅広な薄型ボディながらも、手にして振ってもゆがみ・たわみがほとんど生じないほどカッチリ強固な剛性感を備えている。ここは、ジミながらかなり感心できる部分だ。
ディスプレイは前15.6型ワイド。解像度は1920×1080ドット(フルHD)で広視野角なIPS液晶パネルを採用する。表面は光沢仕上げだ。Windows 8搭載モデルではあるが、タッチパネルは内蔵しない。
キーボードはアイソレーションデザインの日本語105キー配列で、テンキーボードも内蔵する。キーピッチは正方18ミリ、キーストロークは1.2ミリだ。テンキーを内蔵する分、ホームポジションおよびタッチパッドは中央やや左寄りとなり、薄型ボディのためキーストロークは浅めである。一応Enterキー操作時にテンキーを誤操作してしまう、キーが左寄りのためホームポジションがずれる、そして、やはりストロークが浅いので総じて打鍵感も薄いといった、テンキーレスのモバイルノートPC利用者を含む他機種より移る層は若干の慣れが必要なところはある。
とはいえキー配列は普通に素直で、特異な部分はない。テンキーも住所入力や数値入力、報告書・計算書の作成といったシーンに便利で、特にビジネスシーンへの導入に向いているといえる。また、パームレストの縦サイズがこのサイズのボディにしては細め(約76ミリ)で、腕時計と干渉しない絶妙な間隔となっているのが大変好印象だ。パームレストが大きめの(キーボードが奥にある)モデルは、時計とボディがガチャガチャ当たり、ボディに傷が付く・塗装がはげるといった弊害がある。(今の季節はおそらく長袖を着ているだろうからいくらか大丈夫ではあるが、)金属ボディの腕時計をする層にとってパームレストのサイズがどうかという点、意外と重要と思う。
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