これが新世代の15.6型か、本当に持ち運べる“超薄型軽量”を実現──写真で見る「LaVie X」もしかしてMBPと似てる?……(1/3 ページ)

» 2012年12月18日 11時00分 公開
[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]

薄型・軽量を追求するLaVie XYZ 3兄弟 「LaVie X」は大型ディスプレイを採用したスペシャルな極薄モデル

photo 15.6型サイズで世界最薄・厚さ12.8ミリを実現した「LaVie X」

 15.6型サイズで12.8ミリ厚/1.59キロ──。13.3型で875グラムの超軽量Ultrabook「LaVie Z」、さば折りボディで国内メーカー孤高のWindows RTマシン「LaVie Y」に続くNECのスペシャルマシン3部作目が「LaVie X」だ。

 今回はこのLaVie Xの外観を早速チェックする。なお、当評価機は市販版完成前の試作機のため、ベンチマークテスト類や搭載パーツ類は変更される可能性がある。あくまで参考として見ていただきたい。

 まずは外観から。ふむふむ、まるで1枚の金属板であるかようで、たたずまいだけでもかなり“極薄”で、鋭そうなスペシャル感が伝わってくる。ボディが大きい分薄型が際立ち、LaVie Zより「板」な印象は強い。また、シルバー基調でヘアライン加工を施したアルミニウム合金をボディ全面に採用したことで「金属感」もかなり感じられる。

 これは天面、側面前後面ともに過度な凹凸のないフラットで直線的なデザインを採用したことも大きい。底面もWindows ノートPCにありがちな樹脂素材+排熱スリットをバシバシ設けるデザインではなく、排熱・導風口は目立たないヒンジ部に配置し、(左右に若干の四角い凸部があるものの)“板”的な表面とさほど変わらない金属のパネルを採用している。


photophoto この薄型ボディをふかんして見ると、まるで11.6型か13.3型クラスだが……15.6型ワイドのフルHDIPS液晶ディスプレイを採用する。天面はフラットでミニマルなデザイン。アルミニウム合金素材を採用し、ヘアライン加工を施すことで金属感がかなり心地よく感じられる。アルミのシルバーへ微妙に青い色を含めた「オーシャンシルバー」と呼ぶカラーリングを採用する
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photophoto 正面、側面から眺めると「ほほー。薄っ」と改めて感心するほどである。正面右側に通電/充電状態やストレージアクセス、無線LAN状態などを示す情報表示インジケータ。左側面はDC入力、SDメモリーカーロスロット、HDMI出力、右側面はマイク/ヘッドフォン端子(3.5ミリ)、USB 3.0×2、盗難防止ロックポートが備わる。有線LANやアナログRGB端子、USB端子総数などインタフェースの数・種類はいくつか省かれたものは確かにある
photophoto ディスプレイは1920×1080ドット表示の15.6型ワイド。広視野角なIPSパネルを採用する。ヒンジは強度確保のためマグネシウムダイキャスト素材を用い、その開閉抵抗感はやや硬めな傾向。使用時はさほどプラプラせず、ディスプレイはキーボード面を押さえて開けるスタイルとなる(本体を置いたまま指1本では開けられない)。底面も金属感はそのまま。排熱のためのスリットがなく(目立たず)、ほぼフラットな造形となっている。上面の四角い凸部はインタフェース類の配置のため、仕方なく設けられた部分。排熱/吸気口は黒いヒンジ部(写真では上部、使用時は奥側)にあり、厚さ5ミリの薄型ファンを2つ内蔵。左右2本出しのヒートパイプを用いることで、発する熱を2分割/熱の移動量を半分にできる効果があるとし、ヒートパイプの厚さも含めて排熱システムの高効率化+薄型化を計った。また、アルミニウム合金ボディも熱伝導率が高いため、ボディ全体で熱を放散する役目を担っているという

 また、この“面積”の金属物体にしてはすごく軽い。重量は1.59キロだ。こちら、13.3型クラスのUltrabookにも同等重量のモデルがあるくらいの値で、さらに想像する重量感とは違う感覚により、余計に軽く感じられるのだろう。また、この幅広な薄型ボディながらも、手にして振ってもゆがみ・たわみがほとんど生じないほどカッチリ強固な剛性感を備えている。ここは、ジミながらかなり感心できる部分だ。

 ディスプレイは前15.6型ワイド。解像度は1920×1080ドット(フルHD)で広視野角なIPS液晶パネルを採用する。表面は光沢仕上げだ。Windows 8搭載モデルではあるが、タッチパネルは内蔵しない。

photophoto 重量は1.59キロ。このように支えるのはラクラクで、がんばれば指2本でつまむんで水平保持することも可能なほどである(写真=左)。キーボードはテンキー付き。キーボードバックライトは備えない。なんだか不自然に大きく、ここだけ既製品を取って付けたように感じられる電源ボタンはさておき(また、このボタンだけ通電時/充電時は光る)、テンキーの要不要はユーザーによって分かれると思うが、やはり数字入力の利便性は高まり、あればあるで相応に使い方を見いだして使ってしまうものである。ただ、テンキーがある分、ホームポジションがやや左寄せとなる操作スタイルに慣れる必要はある。普段よりテンキーレスのモバイルノートPCを使っている目線で考えると、個人的には、とはいえテンキーレスモデルもほしいところである。なお、キーストロークは確実に浅め。わたしは普段VAIO Z(VPCZ21)を使用しているが、打鍵感はほぼ同じで、じつは違和感がなかった。……ということは、それ以外のノートPC利用者からするとかなり「うわぁ、浅いぞ。ペシペシだね」となるだろうと思われる

 キーボードはアイソレーションデザインの日本語105キー配列で、テンキーボードも内蔵する。キーピッチは正方18ミリ、キーストロークは1.2ミリだ。テンキーを内蔵する分、ホームポジションおよびタッチパッドは中央やや左寄りとなり、薄型ボディのためキーストロークは浅めである。一応Enterキー操作時にテンキーを誤操作してしまう、キーが左寄りのためホームポジションがずれる、そして、やはりストロークが浅いので総じて打鍵感も薄いといった、テンキーレスのモバイルノートPC利用者を含む他機種より移る層は若干の慣れが必要なところはある。

 とはいえキー配列は普通に素直で、特異な部分はない。テンキーも住所入力や数値入力、報告書・計算書の作成といったシーンに便利で、特にビジネスシーンへの導入に向いているといえる。また、パームレストの縦サイズがこのサイズのボディにしては細め(約76ミリ)で、腕時計と干渉しない絶妙な間隔となっているのが大変好印象だ。パームレストが大きめの(キーボードが奥にある)モデルは、時計とボディがガチャガチャ当たり、ボディに傷が付く・塗装がはげるといった弊害がある。(今の季節はおそらく長袖を着ているだろうからいくらか大丈夫ではあるが、)金属ボディの腕時計をする層にとってパームレストのサイズがどうかという点、意外と重要と思う。

photophoto ディスプレイが180度まで開閉するのは昨今のモデルとしてはとてもエラい。ACアダプタはLaVie Zで採用したものと同形状の薄型タイプ(DCプラグはLenovoの一部モデルとも共通する角形端子だ)。サイズは65.5(幅)×105(奥行き)×18.5(厚さ)ミリ、重量は300グラム(電源ケーブル込み、実測値)である

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