「GeForce GTX 680」や「Ivy Bridge」で盛り上がったアキバの上半期2012年のアキバまとめ(前編)(1/4 ページ)

» 2012年12月30日 16時00分 公開
[古田雄介(ぜせ),ITmedia]

GPU対決は「Radeon HD 7970」が先攻、その後「GeForce GTX 680」が突き抜ける

 2012年のアキバ自作街は、AMDの新世代GPU「Radeon HD 7000」ファミリーのシングル最上位となる「HD 7970」を載せたグラフィックスカードの発売で幕が開けた。HD 7970カードはアイドル時の消費電力が3ワットという高い省エネ性(ピーク時は250ワット)と、前世代HD 6000ファミリーからの大幅な性能アップが評判を呼び、発売日の1月9日から大ヒットを飛ばす。そして、2月まで供給が追いつかないほどのペースで売れ続けた。初回の価格は5万円台前半から7万円弱で、当時複数のショップが「ハイエンドにしては割安」と語っている。

 2月にはミドルレンジクラスも登場。1万円台後半で買える「HD 7770」搭載カードと、補助電源なしで使える1万円台半ばの「HD 7750」搭載カードが投入され、「前世代のハイスペッククラスに匹敵する性能を備えて、価格と消費電力はミドル的という優等生です」(ソフマップ秋葉原本館)と高く評価されていた。

 ある店員氏のコメントが当時の状況を端的に表現している。「ライバルのNVIDIAは新世代GeForceの投入が遅れているようです。HD 7970の出来がいいだけに、早くよいものを投入しないとかなり打撃を受けると思います。このあたりの勝負も見どころですね」。

クレバリー1号店に並んだRadeon HD 7970カード。1月撮影(写真=左)。フェイス秋葉原本店に並んだRadeon HD 7770/7750カード。2月撮影(写真=中央)。3月にはRadeon HD 7870/7850カードも登場した。当時の価格は4万円前後と3万円前後だった(写真=右)

 一方、新世代GeForceの600シリーズがデビューしたのは3月22日。シングルGPUハイエンドの「GeForce GTX 680」を搭載したグラフィックスカードが、6万円弱の価格で登場した。負荷や温度状況などによって自動でコアやメモリクロックを引き上げる「GPU Boost」機能が話題となり、こちらも初回から大ヒットを記録。品薄傾向の強さと評判は、多くのショップでRadeon HD 7970を凌いでいた。

 フェイス秋葉原本店は「従来のGeForceハイエンドのネックだった爆熱爆音を一気に解消したのが、人気の基礎を作っていると思います。そのうえ、冷却具合によって性能が上がる機能はカスタム欲をそそります。かなり面白いカードですね」と褒めちぎる。

 その後も5月には、デュアルGPU構成の「GeForce GTX 690」カードが10万円弱から12万円弱で、シングルGPU下位の「GeForce GTX 670」カードが4万円台前半から5万円弱で各社から発売された。夏場になると「ハイエンドはGeForceで決まり」という感想を当たり前に耳にするようになった。

3月にクレバリー1号店で撮影したGeForce GTX 680カード。「GeForceの反撃開始だ!!」の煽りが印象的(写真=左)。ツートップ秋葉原本店に貼り出されたGeForce GTX 690のPOP。5月撮影(写真=中央)。TSUKUMO eX.に並んだGeForce GTX 670カード。5月撮影(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  4. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー