NUCベアの低価格版「DCCP847DYE」が2万円切りで登場!!古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2013年02月12日 12時00分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

「ライトユースとサーバー向けの定番になりそう」――DCCP847DYEの評価

 先週の新製品で最も目立っていたのは、インテルから登場したNUC(Next Unit of Computing)ベアボーン「DCCP847DYE」だ。価格は2万円弱で、多くのショップが入荷しており、アキバ全体の在庫は潤沢といえる。ケースのカラーはダークグレーだ。

インテル「DCCP847DYE」。箱を開けるとジングルが鳴るギミックも健在

 NUCベアボーンは2012年11月末に、Thunderbolt対応の赤筐体「DC3217BY」(3万円前後)とギガビットLAN&デュアルHDMIの黒筐体「DC3217IYE」(2万8000円前後)が登場しており、DCCP847DYEは3台目となる。

 元祖2モデルが1.8GHz動作の2コアCPU「Core i3-3217U」を載せているのに対して、DCCP847DYEは1.1GHz動作の2コア「Celeron 847」を採用しているのが大きな違いだ。そのほかの仕様は黒筐体のDC3217IYEに近く、ギガLANとデュアルHDMI端子を備えている。メモリ用のDDR3 SO-DIMMスロット2基とストレージ用のmSATAスロット1基を備えているのは3台共通。

 2012年末から好調を維持しているNUCベアボーンに加わった低価格モデルということで、多くのショップが入荷直後からヒットを予想していた。パソコンハウス東映は「DC3217IYEの低スペック版という感じで、そこまでのCPU性能を求めない人にはうってつけのベアボーンですね。トータルで1万円近く安く組めるのは、円安の現状ではかなりのアドバンテージといえるでしょう」と語る。

 一方で、「従来からあるCore i3搭載モデルは、Atomベアボーンの性能強化版として買う人が多いので、性能が下がる今回のモデルは別の用途……ファイルサーバ用や割り切ったサブマシンとして使う人が中心になるかなと思います。ちょっと目的が変わるような気がしますね」(PC DIY SHOP FreeT)という意見もあった。

 関連パーツの選択肢も広がっている。同時期に複数のショップがプレクスターのmSATA SSDを入荷。128Gバイトの「PX-128M5M」が1万2000円前後、64Gバイトの「PX-64M5M」が8000円前後で出回っている。ツートップ秋葉原本店は「NUCは内蔵ストレージの増設が厳しいので、128Gバイトが売れ筋になりそう」と話していた。また、PC DIY SHOP FreeTは、インテル製のIEEE 802.11a/b/g/n兼Bluetooth 4.0モジュール「Centrino Advanced-N 6235」をNUCベアボーンに組み込んで売ることを計画しているという。オプション価格は3000円だ。「法的なしがらみがあって、バラ売りはできません。あくまで組み込みとして販売します」と話していた。

2012年11月末からヒットを続けている赤筐体「DC3217BY」と黒筐体「DC3217IYE」(写真=左)。プレクスター「PX-128M5M」と「PX-64M5M」(写真=中央)。インテルのPCIe Mini Card「Centrino Advanced-N 6235」(写真=右)

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