ドイツでデジタル製品を購入するなら、「Saturn」だ。PCからタブレットから自動食器洗器にドラム式洗濯機まで、なんでもかんでもそろう。日本でいうところのビックカメラかヨドバシカメラ、米国でいうところのBEST BUYかFry'sといった大規模家電量販店で、ドイツの主要都市ならどこでも駅前に店舗を構えている。CeBIT 2013の会場があるハノーバーでも中央駅前にある。PC関連の周辺機器は2階だ。
まずは、レノボの周辺機器をさがしてみようっと、レノボのノートPCは数あれど、周辺機器のコーナーは見当たらない。ならば、純正はあきらめて、サードパーティだ。ネットワーク関連周辺機器の売り場を見てみると、おーっと、あるのはすべて無線LAN関連ばかり。有線LANのハブは企業向けが少し並べているものの、USB接続の有線LANアダプタが見つからない。ない!ない! ないよおおおおおー! あ、あった。一番下の棚の一番奥に1個だけあったああ!
ようやく見つけた、ハノーバーSaturn唯一のUSB接続有線LANアダプタは、VIVANCOの「USB 2.0 network adapter」だ。実売価格は24.99ユーロ。100BASE-TXに対応したUSB 2.0接続のアダプタで、対応OSは、Windows 98/2000/Me/XP/Vista/7、Linix、Mac OS 10.xとなっている。ただ、アダプタをPCのUSBに差しただけでは使えない。ドライバを適用して初めてシステムはアダプタを認識して有線LANが使えるようになる。ドライバは、付属のCDに収録しているという。ん? CD!
「ちょっと、か〜ぼん、あなた、光学ドライブ内蔵していないじゃないの……」
そう、ThinkPad X1 Carbonは、薄いボディを重視するUltrabookだけに、光学ドライブは内蔵しない。ううううう、「いまどきのオフィスなら、光学ドライブなんか内蔵しなくて十分ですよ。はっはっはっは」と大笑いしていたレノボ・ジャパンの坊主頭強面スタッフがうらめしい。とはいえ、イマドキの周辺機器ベンダーなら、Webページからドライバをダウンロードできるはずだ。VIVANCOのWebページからProductを選び、さらに、そのリストにあるComputerからUSB Hubs & Card Readerとアクセスするが、おや、見つからない。ならば、Cable & connectionか? ところが、ここでも見つからない。どうなっているだあああ。
いや、こんなことに時間をかけている余裕はない。となると……、あ、あそこに知り合いの“日本人”(ここ重要)がいるぞ。「お忙しいところ、すみませーん」「いや、本当に忙しいんですけれど」「まあ、そんなこといわずに、このCDにあるファイルをUSBメモリに吸い上げてもらえます」「ほ、ほ、本当に忙しいんだけれどなああああ」という同胞に快く手伝っていただいて、なんとか、USBメモリからドライバを適用することができた。いったんシステムが認識してくれれば、あとは、快適にプレスセンターのネットワークを使える。おかげで、はるか遠くの日本に向けてCeBIT 2013のリポートを送ることができたのであった。よかったよかった。
なお、Webページで見つからない見つからないといっていたUSB 2.0 network adapterのドライバは、製品管理番号「30618」で検索すると「Products>Audio Video Antenna Cable>Connections for Apple>Data Cable」のディレクトリにあるWebページにZIPファイルで収録していた。Audio Video Antenna Cableですかっ! うーん、それはちょっとむずかしいっす。
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