筆圧1024段階で5万円台のWindows 8タブレット――「Latitude 10」は漫画家を満足させられるか?知られざる“お絵描き”性能に迫る(2/3 ページ)

» 2013年03月21日 15時00分 公開
[山田胡瓜(撮影:矢野渉),ITmedia]

どこにでも持ち運べる“お絵描きノート”

 Latitude 10はビジネス向けのWindows 8タブレットとして登場し、2013年1月から個人向け販売が始まった。プロセッサはインテルのタブレット向けSoC(System On a Chip)であるAtom Z2760(1.8GHz)を搭載し、メモリはLPDDR2で容量は2Gバイトとなっている。

 このような構成なので、ハードウェアの処理能力に過度な期待をするのは禁物だ。水彩ブラシなど負荷のかかりやすいツールでブラシサイズを大きくすると、ペンに対する追従性が悪くなる。ブラシサイズが100を超えると、表示がカクカクになって素早い描写は難しい。一方で線画はサクサクと書き進められ、不満は感じなかった。色塗りをイチからやるには“イライラに耐える”覚悟がいるが、デッサンや下書き、ペン入れといった用途であれば十分に使えるというのが、筆者の感想だ。

 ディスプレイは10.1型ワイド液晶で、解像度は1366×768ドット。絵描き的には、視野角が広く色度変移が少ないIPS液晶を採用している点がありがたい。画面サイズに関しては、「もう少し大きいとさらに使いやすくなるな」という感じ。10.1型だと1366×768ドットの解像度でも表示が細かすぎて、操作パネル上にある小さなボタンなどで誤操作が起きやすいのだ。

photophoto 縦横自動検知機能が備わっており、同機能をオンにした状態で画面を縦にすると、自動的に縦表示に切り替わる(写真=左)。IPS方式の液晶パネルを採用しており、斜めから見てもコントラストと色の変化が少ない(写真=右)
photo これだけ細かい操作パネルが10.1型の画面に表示されると、さすがに操作が慎重になる

 一方で、10.1型ボディの可搬性は圧倒的といえる。iPad程度の大きさなので、大抵のバッグにポイッと放り込めるし、かさばらない。持ち運べるお絵描きノートとして考えれば非常に魅力的だ。おまけに、消費電力が低いAtomを採用したことでバッテリーが長持ちするのも頼もしい。バッテリーは着脱可能で、9時間以上動作する(詳しくはレビュー記事を参照)。

photophoto ピュアタブレットということで、縦画面を簡単に利用できるのは面白い。操作パネルを非表示にすれば、キャラクターの全身を見ながらの作業などもやりやすそうだ

 こうした高いモバイル性能を持っているだけに、ボディにペンの収納機構がないのが惜しい(あくまでペンはオプションなので仕方ないところもあるが)。バッグにタブレットを入れた後、「あ、ペンはどこにしまおう」となってしまうのだ。試す時間がなかったが、大きな手帳向けのペン収納付きバンドなどを活用すると、持ち運びに便利かもしれない。

 外部インタフェースが充実している点にも触れておきたい。microSDではなく標準のSDカードスロットを備えているので、デジカメで撮影した資料をササッと取り込んでイラストに生かす、なんてことが出先でも手軽にできる(その気になれば、本体搭載のカメラで資料を撮ることも可能だ)。標準サイズのUSB 2.0ポートも備えており、USBメモリを使ってイラストデータのやり取りも容易に行える。

photophoto 本体上面には電源ボタン、画面回転ロックボタンのほか、SDメモリーカードスロットを搭載し、デジカメで撮った資料などもサクっと取り込める(写真=左)。下面には充電コネクタとMicro USBを搭載(写真=右)
photophoto 左側面には音量ボタンとセキュリティロックスロットを(写真=左)、右側面にはヘッドフォン/ライン出力、USB 2.0とMini HDMI出力を配置する(写真=右)
icon デル株式会社 デル株式会社

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月17日 更新
  1. 新型「Amazon Fire TV Stick HD」登場 本体をスリム化+USB Type-C端子搭載で6980円 (2026年04月15日)
  2. 新モデル「ViXion2」で「ルーペ」から「日常の眼鏡」へ 9mm大口径レンズで劇的進化を遂げたオートフォーカスアイウェアが越えた一線と、見えてきた壁 (2026年04月16日)
  3. 5990円で買えるバッファローの“半固体”モバイルバッテリーを試す 安全性と利便性は両立できているか? (2026年04月16日)
  4. 「普通の人のためのコンピュータ」はいかにして生まれたか? 「Apple I」から「Macintosh」への軌跡 (2026年04月15日)
  5. バケツ水攻めに極寒、粉じん ──タフブック30周年の新モデルが示す「現場を止めない」実力を新人記者が目撃した (2026年04月16日)
  6. 2画面を縦に並べて省スペースで使える「InnoView デュアルモバイルディスプレイ」が34%オフの2万8212円に (2026年04月14日)
  7. 日本語配列でタッチパッド付き「Ewin 折りたたみ式ワイヤレスキーボード」が32%オフの4746円に (2026年04月14日)
  8. M4 Mac mini本体に装着できる「UGREENのドッキングステーション」が31%オフの9599円に (2026年04月14日)
  9. アイ・オー、10GbE接続をサポートしたType-C外付け型有線LANアダプター (2026年04月15日)
  10. 警察・消防から製造・物流まで! 現場のPC停止要因を徹底排除して外付けGPU搭載や熱対策を進化させた「タフブック」最新モデルを見てきた (2026年04月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年