ノートPCとタブレットを1台で済ませたい人は「TransBook TX300CA」なら満足できるか?Core i7+Wストレージ+IPSフルHD(2/4 ページ)

» 2013年05月24日 21時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Ultrabookと同等の基本スペック

 それでは本機の仕様を確認しよう。評価機(上位モデル)のCPUはCore i7-3537U(2.0GHz/最大3.1GHz)、チップセットはIntel HM77 Express、グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 4000を利用する。メモリの容量は4Gバイト(PC3-12800)で増設はできない。デュアルチャンネルアクセスに対応しており、CPUのメモリコントローラのフル性能(メモリ帯域25.6Gバイト/秒)を発揮できる。なお、光学ドライブは内蔵しない。

photophotophoto 上位モデルの評価機はCore i7-3537Uを搭載している。動作クロックは800MHzから最大3.1GHzまで可変する。CPUパワーが必要なときだけ無理のない範囲でクロックを上げて処理する。デュアルコアCPUでHyper-Threading Technologyに対応しており、4スレッドの同時実行が可能だ(写真=左、中央)。メモリはDDR3-1600 SDRAMを採用しており、容量は4Gバイトで増設はできない。デュアルチャンネルアクセスに対応しており、メモリ帯域は25.6Gバイト/秒と高速だ(写真=右)
photo キーボードドック接続時のデバイスマネージャ(接続別表示)。HDD、有線LANコントローラがUSB 3.0接続であると分かる

 データストレージはタブレット側に容量128GバイトのSSDを内蔵するほか、キーボードドック側にも500GバイトのHDDを搭載する“Wストレージ”仕様。これは同種の他製品にない特徴だ。このHDDはデバイスマネージャで「Hitachi HTS545050A7E380 USB Device」と認識されており、接続別表示でも「SuperSpeed USBハブ」「USB大容量記憶装置」の下に表示されている。つまり、HDD自体は2.5インチのSerial ATA対応HDDであるが、変換アダプタを介してUSB 3.0で接続しているということだ。

 通信機能はタブレット側にIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0を内蔵するほか、キーボードドックにギガビットLANも装備する。この有線LANは、HDD同様にUSB 3.0ハブを介した接続となる。

 下位モデルはCPUがCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)となる。Core i7-3537UともどもUltrabookでの採用例が多いモデルだ。上位モデルのみオフィススイートのOffice Home and Business 2013が付属する。なお、OSはどちらも64ビット版Windows 8だ。

フルHD表示対応の13.3型IPS液晶ディスプレイ

photo 液晶ディスプレイのサイズは13.3型で1920×1080ドット表示に対応する。色味はややシアンが強い。液晶ベゼル上部の中央からやや右よりにWebカメラを内蔵している

 液晶ディスプレイのサイズは13.3型で1920×1080ドット(フルHD)表示に対応する。視野角が広いIPSパネルを採用しており、斜め方向から見ても色味の変化が少なく、画面全体をしっかり見渡せる。表面は光沢仕上げであるため写真などを鮮やかに表示できるが、照明などは映り込みやすい。色味はやや青っぽい印象だ。

 この液晶に10点マルチタッチに対応したタッチパネルを搭載しており、指で操作可能だ。表面はCorning「FIT Glass」という硬質なガラスを採用している。タッチパネル表面の指の滑りや感度、タッチ精度はどれも良好で、指紋も付きにくい部類に入る。

photophoto 液晶ディスプレイは約125度まで開く(写真=左)。10点マルチタッチ対応のタッチパネルを内蔵する(写真=右)

 ディスプレイ裏面の両端にスピーカーを装備しているが、試聴した限りではステレオ再生ではなく、モノラルスピーカーを2基搭載しているように思えた。Wavesの音響処理・高音質化技術「MAXX Audio」に対応しており、なかなかパワフルな音を出すが、多少立体感や繊細さには欠けるように感じる。

photophoto デスクトップのショートカット、あるいはキーボード右上のキーを押すと起動するTransBookのポータルメニュー。各種設定にアクセスできる(写真=左)。Waves MAXX Audioに対応しており、コンテンツに応じて自動的に最適なモードが選択される(写真=右)
photophotophoto Webストレージ特典は付加されていない。Live Updateでは、ドライバやプリインストールアプリケーションのアップデートを一括で確認できる(写真=左)。Splendidでは3つのプリセットから画質設定を選べるほか、色温度も調整できる。デフォルト設定がやや鮮やかさに欠ける色味のため「Vivid」が最もクセがない色味に感じた(写真=中央)。キーボードドックのキーボードとタッチパッド以外の機能(USBや有線LANなど)を無効にしてバッテリー動作時間を延ばす「Battery UP」というモードも用意されている(写真=右)

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