第3回 ThinkPad Helixを「ThinkPad視点」でチェックしてみた(後編)「ThinkPad Helix」ロードテスト(1/3 ページ)

» 2013年06月05日 19時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]


もっとじっくり「ThinkPadユーザー視点」でチェックする

photo レノボ・ジャパン「ThinkPad Helix」

 続いて、もっとじっくりThinkPadユーザー視点で「ThinkPad Helix」の各部分をチェックしていこう。

 ThinkPadユーザーとして最もこだわりたい部分、それはやはり「キーボードとトラックポイント」である。ThinkPad Helixはポインティングデバイスとして赤ポッチのトラックポイントとジェスチャー操作対応の「5ボタンクリックパッド」、さらにデジタイザーペンを備える。

 さて、伝統的なThinkPadシリーズのトラックポイントは、「G」「H」「B」キーに囲まれた中央部に赤ポッチことポインティングスティックを、スペースキーの下に左右、中央(スクロール操作用)のクリックボタンがあり、中央ボタンを押しながらポインティングスティックを操作することで、Webブラウザなどでのスクロール操作を可能とする。もちろんThinkPad Helixもポインティングスティックは健在だ。

 ただ、3つのクリックボタンがクリックパッドと統合されたのが大きな違いである。独立したボタンではなくなり、クリックパッド全体をボタンとして認識する(クリックパッドごと押せる)機構を新たに取り入れた。パッドのどこに触れながら押したかによって、右クリックなのか左クリックなのか、センターボタンなのかを識別する仕組みだ。

photo トラックポイントの“赤ポッチ”は健在。トラックポイント用クリックボタンは独立ボタン型からクリックパッドに統合した仕様に変更された
photo ThinkPad X1 Carbonのキーボードと比較

 まずは独立ボタンがなくなったことで、見た目としてはとてもすっきりとしたイメージとなった。実際に触れても、“押せる”クリックパッドのボタン感/クリック感はどこを押してもほぼ同じ抵抗感にうまく調整されており、押す行為としての違和感は少ない。

photophoto クリックパッド全面を押せる機構を採用。クリック感は上々である
photo トラックポイント用クリックボタンの認識範囲は通常/大より選択できる。マウス設定からクリックパッド(あるいはトラックポイント)のみを無効にすることもできる。クリックパッドをオフにしてもトラックポイント操作のための機能はもちろん維持される

 ただ、これまでのタイプと使い勝手は意外と異なる。パッド面上部中央にある7つの小さな突起によりセンターボタンの位置を触れて確認でき、クリックボタンとして触れたことを認識する範囲は標準/大サイズで調整できる。ただ、やはり物理的なボタンではないのでブラインドタッチ入力時にふと指が中央寄りになってしまうと右クリックのはずが……あれれ。となってしまうシーンがあり、最初は少し戸惑った。

 改めて従来のトラックポイント用クリックボタンは実によくできたデザインで、中央ボタンは上部に凸部、左右ボタンは下部および内側がラウンドするように凸部があったので、その端を無意識に探るよう、1センチほど指をずらすだけで操作できた。

 一方、ThinkPad Helixの新トラックパッドはそんな凸部/ボタン部がはっきりしていないことに加え、慣れないうちは意識的に指の位置を決めて押さないと誤操作となってしまう可能性が高い。これは……今回のレビューを行っていく上で慣れるだろうか。もちろん基本的な操作方法は従来と同じなので、トラックポイントを活用するThinkPadユーザーであれば操作そのものは違和感なく行えると思う。


photo クリックボタンを無意識に操れるようになるまで少し慣れが必要かもしれない。ホームポジションに置いたまま親指を開閉するイメージでクリック操作するときちんと認識されやすくなるな、という感じ
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
  10. サンワ、ノートPCやタブレット背面を冷やせるペルチェ冷却クーラー (2026年06月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー