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» 2013年10月08日 22時20分 公開

“緑のカード”をたたき壊せ!!:最新GPU「AMD Radeon R9/R7」シリーズ特徴まとめ (3/3)

[本間文,ITmedia]
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4Kディスプレイへの出力も煩雑な設定が不要に

 一方、新しいRadeon R9/R7シリーズではディスプレイ機能も強化されている。その最大の特徴は4Kディスプレイのサポートだ。

 現在、4Kディスプレイで60Hzのリフレッシュレートを実現するテレビでは、タイルモードと呼ぶ、画面の左右を独立して走査(書き換え)する方式を採用している。このため、PCからこれらの4Kディスプレイに画面を出力しようとした場合、ディスプレイのタイル設定を行なわなければならないが、これがかなり煩雑なものだ。

 そこで、現在ディスプレイインタフェースなどの標準化団体であるVESA(Video Electronics Standards Association)では、ディスプレイの識別情報であるVESA Display IDをv1.3に拡張し、4Kディスプレイのタイル表示を自動的に行なえるように進めている。

 AMDでは、このDisplay ID v1.3にいち早く対応し、Eyfinity設定でタイル設定を自動的に行なえるようにしたという。なお、同機能は従来のRadeon HD 7000シリーズの主要モデルでも利用できるようになる。

最新ディスプレイ技術について説明するDavid Glen氏(写真=左)。AMDは、つねに最新ディスプレイ技術の採用にも積極的だ(画面=右)

フルHDの4倍の表示面積を持つ4Kディスプレイも、来年以降急速に普及すると見られている

現在、4Kディスプレイでは30Hz以下のリフレッシュレートで表示するタイプと、60Hzで画面を2分割して走査するタイル表示タイプの2種類が存在する(画面=左)。4Kディスプレイのタイル表示は、VESAでもディスプレイ識別の標準化などが行なわれ、AMDはいち早く同スタンダードに対応し、Eyefinity設定で自動設定できるようになる(画面=右)

 また、Radeon R9シリーズやRadeon R7 260Xでは、ディスプレイインタフェースがデュアルリンクDVI×2、HDMI、DisplayPortの4つとなり、より手軽にマルチディスプレイ環境を構築できるようになった。もちろん、これらの製品は最大6画面出力にも対応しており、Display Port 1.2に対応したMulti-Stream Transportハブを組み合わせることで最大6画面のフルHD出力が可能となる。

ディスプレイインタフェースも見直され、より安価にマルチディスプレイ環境が構築できるように配慮された(画面=左)。AMD以外での4K出力は煩雑なタイル表示設定が必要になる(画面=右)

6画面出力には、Display PortのMulti-Stream Transportハブが必要

 なお、AMDはRadeon R9/R7シリーズにおいて、ヒートシンクカバーのデザインを変更しているが、同社でデスクトップグラフィックスチップのプロダクトマーケティングを担当するDevon Nekechuk氏(Senor Product Manager)によれば、ファンなどの基幹パーツについては大きな変更はないとのこと。なお、放物線が特徴的な新しいデザインは、サングラスなどで有名なOakley(オークリー)が担当したということだ。

主要パートナーから、即日製品が出荷されることも発表された(画面=左)。Radeon R9 280X/270Xのコストパフォーマンスの高さをアピール(画面=右)

 AMDは、これら新ラインナップのゲーム性能に絶対の自信を見せ、YouTubeにはライバル製品をハンマーで破壊するビデオまで公開している。

YouTubeに公開された“衝撃的”なビデオ(画面=左)。The Fixerから、実際に破壊されたライバル製品を受け取るColette Laforce CMO兼上級副社長(写真=右)

 技術説明会当日には、そのビデオに登場するThe Fixerも登壇し、実際に破壊したライバル製品をマーケティングを統括する新CMO兼上級副社長に手渡すなど過激なパフォーマンスを披露した。今後その詳細が明らかにされるフラグシップモデルのRadeon R9 290Xや、独自APIのMantleなどを武器に、ゲームグラフィックス環境を再び大きく進化させていく意向を示す。

破壊されたライバル製品の上にダイブするMatt Skynner副社長(Corporate Vice President and General Manager, Graphics Business Unit)

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