イーフロンティアは、9月27日に発売したフォトレタッチソフトの最新版「Corel PaintShop Pro X6」に関するメディア向け説明会を実施、コーレルマーケティング部の今澤氏が新バージョンの特徴を解説した。
Corel PaintShop Pro X6の注目ポイントは大きく2点。1つが64ビットネイティブ対応、もう1つがユーザーインタフェースの改善だ。開発元のCorelが行ったユーザー調査によると、スピードに関する要望が最も高く、これを受けて今回のバージョンでは高速化に注力した製品開発を行ったという。
今澤氏は、「Photoshop Elements 11」と処理速度を比較したグラフを示しながら、「64ビットOSに対応したことで、特に高解像度の写真を複数バッチ処理するときは非常に速い」と、競合製品に対するアドバンテージを強調。また、「(前バージョンと)画面を並べなければ分からないかもしれないが」と前置きしたうえで、サムネイル画像の大きさや余白の間隔、パレットのレイアウトを全面的に見直すなどユーザーインタフェースを改良し、「以前と同じ操作感を踏襲しながら、さらに使いやすくなった」とアピールした。
このほか、オブジェクトの境界をなぞることで簡単に切り抜ける機能や、選択領域内のオブジェクトの輪郭を自動抽出する機能、サムネイル画像を直接レイヤーとして扱う機能などを紹介し、切り抜き合成や多重露光のような画像を簡単な操作で作成できる機能を紹介。さらに、上位版であるCorel PaintShop Pro X6 Ultimateの特徴として、高度な自動露出補正が行える「Perfectly Clear」プラグインや、人物写真に「化粧までさせてしまう」(今澤氏)という「FaceFilter3 Standard」プラグインのデモも披露した。
製品ラインアップは、「Corel PaintShop Pro X6」、プラグイン各種を付属する「Corel PaintShop Pro X6 Ultimate」、PaintShop Pro X6とVideoStudio Proをパッケージにした「Corel Photo & Video X6」の3製品。それぞれにアップグレード版やアカデミック版、ダウンロード版が用意されている。標準パッケージの価格は順に、1万290円、1万5540円、1万8690円だ。
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