Windows 8.1発売、アキバでの評判は?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2013年10月21日 13時30分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

「結構よくなったけど、移行がちょっと大変……」

 先週、マイクロソフトの新OS「Windows 8.1」各種パックが店頭に並んだ。バージョンはWindows 8.1とWindows 8.1 Proの2種類で、単品用のリテールボックス版と組み込み前提のDSP版(32/64ビット版)が出回っている。リテール版はWindows 8.1からWindows 8.1 Proにアップデートできる「8.1 Pro Pack」があり、DSP版は3種類の限定パッケージが用意されている。ラインアップと価格を下表にまとめた。

Windows 8.1パッケージ版の価格
販売形態 製品名 価格
リテール版 Windows 8.1 Pro 2万6000円前後〜
Windows 8.1 1万4000円前後〜
Windows 8.1 Pro Pack 1万3000円前後〜
DSP版 Windows 8.1 Pro 32ビット/64ビット 1万6000円前後〜
Windows 8.1 32ビット/64ビット 1万1000円前後〜
Windows 8.1 Pro 発売記念窓辺ファミリーパック 1万6000円前後〜
Windows 8.1 Pro 発売記念一般パック 1万6000円前後〜
Windows 8.1 Pro 発売記念一般パック+窓辺ななみマウス付き 1万8000円前後〜
※DSP版の発売記念パックは64ビット版のみ、リテール版は32ビット版と64ビット版両方が同梱

photo TSUKUMO eX.のWindows 8.1関連POP

 このうち、DSP版の「Windows 8.1 Pro 発売記念窓辺ファミリーパック」は1000個限定かつ、歴代Windowsロゴステッカーや窓辺ファミリーのキャラクターボイスといった独自の特典が好評で、予約受付の時点で品薄となっていた。他の発売記念パックもそれに準じた人気があるが、週末時点では街全体でみると十分な在庫が残っていた。そのほかのラインアップは潤沢だ。また、現在出回っているDSP版には「ファイナルパソコン データ引越し9+」のライセンスキーも同梱されている。

 街の声を総合すると、発売記念パック以外の売れ行きはまだ控えめなようだ。理由はいくつかあるが、まずは旧バージョンのWindows 8を併売しているショップが多いことが挙げられる。パソコンハウス東映は「Windows 8からは無料でWindows 8.1にアップデートできるので、多少の手間を気にしないなら8のほうがお得という状況になっています。早めに8の在庫をなくしたいショップも多いでしょうし、しばらくは底値の8が目立つ格好になるでしょう」と話していた。

 Windows 7からのアップデートの手間を挙げるショップも少なくない。ソフマップ秋葉原リユース総合館は「Windows 7でインストールしているアプリは、Windows 8.1に移行後にほぼ再インストールが必要なんですよ。事前にアンインストールしておかないとアップグレードのじゃまになるアプリもあるようです」と解説する。同店はレジ前にも注意を促すPOPを貼り出していた。「Windows 8.1は8よりも従来のPC寄りの構成になったのに、移行の難易度が上がるのはつらいですね。OSの売れ筋は現在も7ですが、その流れを変えられるかと考えると、まだ時間がかかるかなと」。

photophotophoto マイクロソフト「Windows 8.1 Pro DSP版 発売記念一般パック」(写真=左)。Windows 8.0と8.1を併売するパソコンハウス東映のPOP(写真=中央)。ソフマップ秋葉原リユース総合館に貼られた、移行の注意を促すPOP(写真=右)

 一般向けOSの売れ行きを複数のショップで聞いたところ、ほとんどで「7と8で7:3といったところです」といった回答を得た。Windows 8登場からしばらくは9:1や8:2と言われていたことを考えればWindows 8シリーズも徐々に普及しているといえるが、その流れが8.1以降にどう変わるかは未知数だ。

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