ベンチマークテストのスコアを見てみよう。
今回入手した店頭モデル(SVF13N19DJS)の基本仕様は、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、Intel HD Graphics 4400、メモリ4Gバイト(デュアルチャンネル)、128GバイトSSD、64ビット版のWindows 8(無料でWindows 8.1にアップデート可能)という内容だ。第4世代Coreを搭載したUltrabookとしてはごく標準的な構成といえる。
よりハイスペックな構成を望むユーザーには、ソニーストア直販のVAIOオーナーメード(VOM)モデルがおすすめだ。
評価機が内蔵する128GバイトSSDは東芝の「THNSNH128G8NT」だった。これは以前にレビューしたVAIO Pro 13の2013年夏・店頭モデル(SVP13219CJB)と同じで、M.2コネクタ(接続はSerial ATA 6Gbps)の新型SSDだと分かる。
結果については、以前レビューしたVAIO Duo 13の2013年夏・店頭モデル(SVD13219CJW)とほとんど同じスペックなので、パフォーマンステストの各スコアもそれに準じており、Windows 8/8.1世代の2 in 1デバイスとして不満のない性能を有する。
ただし、CINEBENCHのCPUやPCMark 7のComputation、3DMark Cloud GateのPhysicなど、少しスコアが劣る部分も見られた。CPUにマルチスレッドで大きな負荷がかかるような場面では、放熱面などから若干性能が伸びきれない部分があるのかもしれない。
なお、3DMark IceStormは突出したスコアとなったが、第4世代Coreではつかみどころのない傾向を見せており、参考にならないことを付け加えておく。
液晶ディスプレイの表示も計測したところ、IPSパネルとトリルミナスディスプレイ for mobileを採用したVAIO Duo 13と同じような傾向だった。階調再現性はなかなかのもので、色温度の実測値は6377K、色域はsRGBにかなり近い(VAIO Duo 13より緑系の領域が少し狭いが)。目視の印象も高輝度で色鮮やかだ。タッチパネルの指の滑り、感度、精度のいずれも問題ない。
BBench 1.01で計測したWebブラウズでのバッテリー駆動時間は6時間58分だった。液晶ディスプレイの輝度を40%に固定したこともあり、公称値の約12時間には及ばないが、バッテリーでの“超”長時間駆動を求めないのであれば、十分に実用的なレベルだろう。
動作音はやや負荷に敏感な印象を受けた。低負荷時でもファンの動作音がはっきり分かる程度の音がして、高負荷時にはファンが高速回転する。一方、ボディの発熱は底面の排気口付近を中心に少し熱を帯びるが、ユーザーが手に触れるパームレストやキーボードまではほとんど伝わってこない。
※Windows 8の電源プランは「バランス」、「VAIOの設定」にあるCPUとファンの動作モードは「標準」に設定、すべてキーボードモードで測定
※液晶ディスプレイは1時間以上オンにし、表示を安定させた状態で中央付近を測定
※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 10を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測
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