机のまわりに山積みになっている紙の資料の山、山、山……。このウザい紙どもを、一気にスキャナで取り込んで、タブレットから見られるようにしたら、どんなにか快適だろう――。と、こんなふうに夢想したことはないだろうか。
でもやらない、やってない――。それが現実だ。理由は、「メンドクサイ!」。PCとスキャナをつなぐのがメンドクサイし、スキャンした後にタブレットにデータを送るのがメンドクサイ。そもそもタブレットの中に入れたらすぐメモリがいっぱいになってしまうから、DropBoxやEvernoteといったクラウドストレージに保存した方がよさそうだが、そこにデータを送り込む設定をするのがメンドクサイ……。もう、メンドクサイのオンパレードだ。
でも、机の上にあふれかえる書類(A4ね)を、ステープラーの針を外してシートフィーダーにセットするぐらいの手間さえかければ、デジタル化してクラウドストレージにアップロードしてくれるドキュメントスキャナがあったとしたらどうだろう? 今回試したブラザーの新モデル「ADS-1500W」は、まさにそんなヤツなのだ。
本題に入る前に、ドキュメントスキャナとはどんなものなのか復習しておこう。「スキャナ」は紙の書類を電子的に読み取り、データ化する機械のこと。コピー機は紙から紙へとコピーするが、スキャナは紙からデジタルデータへの変換を行う。
ハードウェア面のチェックポイントとして重要なのは、複数枚の書類を一度セットするだけで連続で読み込む機能「ADF(オートドキュメントフィーダー)」を装備しているかどうか。これがあれば、何十枚もの紙を一度に電子化できるのだ。
ブラザーが11月上旬に発売するADS-1500Wは、そんなドキュメントスキャナの最新モデル。コンパクトなボディに開閉式のADFを搭載しており、A4用紙なら最大20枚まで一度にセット可能。両面スキャンに対応しているので、ページ数で数えると40ページをスキャンできる。これだけあれば、ちょっとした会議の資料なら1回でデジタル化できるだろう。
このスキャナは、2.7型のタッチパネル式カラー液晶ディスプレイを搭載しているのが便利な点。この画面からスキャン操作ができるので、PCレスどころかタブレットにつながなくてもいい。じゃまになりがちなケーブルが減るところもうれしいポイントだ。
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