「HP ENVY 14 TouchSmart Sleekbook」――14型“3200×1800”IPS液晶+Beats Audio搭載のアルミノートを試す最新PC速攻レビュー(2/4 ページ)

» 2013年11月07日 11時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

サイズ感チェック:重厚感あるアルミボディはホームモバイル向き

高級感あるアルミボディは、余裕のある容量のバッテリーを内蔵している

 シンプルなくさび型のボディは、天面とパームレストにアルミニウムを採用している。デザインも金属の質感をシンプルに生かしており、重厚ながら明るいシルバーで重苦しくはなく、高級感がある。天面には鏡面加工の「HP」ロゴをあしらい、全体に「シルキー・ラバーコーティング」と呼ばれる表面仕上げを施している。しっとりとしていながらベトつきのない手触りが好印象だ。

 本体サイズは347(幅)×240(奥行き)×22.0〜24.4(高さ)ミリだ。14型クラスの画面を搭載した製品としては標準的なフットプリントで、厚みはUltrabookの要件を満たしていないが、スリムと表現してよい水準にある。

 ただし、重量は約2.14キロ(実測値で2.117キロ)あるので、実際に持ってみると見た目のイメージ以上にズッシリとした重さを感じる。HPの上位モデルらしくカッチリとタイトに外装が組まれており、剛性感も非常に高いことから、金属の塊を手にしているような感覚だ。この重量感が高級感にも通じるのだが、頻繁に外に持ち出したり、長い距離を持って歩く必要がある用途には向かない。

 バッテリー容量は49.57ワットアワー(CPUID HWMonitorで確認)で、公称の駆動時間は約8時間30分を確保しており、家の中を移動しながら使うのに適した携帯性といえる。

注目ポイント:ノートPC最高クラスの高精細表示

3200×1800ドット表示の14型IPS液晶は、スタート画面の表示も実に滑らか。表面は光沢仕上げでタッチパネルを備えている

 最大の注目ポイントは、冒頭でも触れた超高解像度の液晶ディスプレイと高音質サウンドの搭載だ。液晶ディスプレイは3200×1800ドット表示に対応し、画素密度は262ppi(ppi:1インチあたりのピクセル数)にも達する。現行のノートPCでは最高クラスとなる高精細表示だ。

 最近のノートPCは11〜14型クラスの画面でフルHD(画素密度190ppi前後)に対応した液晶ディスプレイがかなり見られるようになってきたが、それを大きく上回る262ppiという超高解像度は魅力だ。のぞき込むように目を近づけてもドットが視認できず、テキストなどの精細感、写真や動画を見たときの美しさ、臨場感は格別なものがある。

アイコンやテキストの表示の大きさは、ディスプレイのプロパティで設定する。評価機は通常のWindows 8マシンにない「カスタム-200%」の設定が適用されており、アイコンや文字が小さすぎることはなく、見やすいサイズに表示される(画像=左)。1600×900ドット表示の14型ワイド液晶で標準dpi(小-100%)を利用するのと表示領域は同じだが、高解像度のアイコン(一部に低解像度アイコンしか用意されていないアプリもある)やテキストが使用されるので、アイコンやテキストも精細で美しい。あえてWindowsの標準dpi(小-100%)に設定してみた(画像=右)。3200×1800ドットの精細さ、広大さを体感できる

 サウンド機能は、HPが積極的に採用し続けているBeats Audioブランドのものだ。キーボード上部に配置したステレオスピーカーに加えて、底面に低音域をフォローするサブウーファーを内蔵し、低音の効いたパワフルなサウンドを再生できる。実際に試聴してみると、それほど低音が目立つようなことはなく、確かにコンパクトなボディに似合わずクリアでパワフルという印象を受けた。

Beats Audioブランドのサウンドシステムを搭載。再生/録音環境を最適化するユーティリティも導入されている
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