2013年を代表するノートPC“10選”:Haswell、Windows 8.1、2in1、そして……(2/3 ページ)

» 2013年12月27日 19時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

コンセプトに共感できる「VAIO Fit 13A」

天板が真っ二つに折れて画面が反転する「マルチフリップ」ヒンジを備えた13.3型モバイルノートPC「VAIO Fit 13A」

 Windows 8の登場以降、変形や分離合体によってタブレットとしてもノートPCとしても使えるコンバーチブル型のデバイスが多く登場してきた。インテルが推奨する「2in1」という呼び名が定着しつつあるが、これらもさまざまな製品が登場してきた。

 前出のVAIO Duo 13もこれに含まれるが、それとは別に、コンセプトに共感できる製品として、ソニーの「VAIO Fit 13A」を挙げておきたい。「マルチフリップ方式」と呼ばれる独特のヒンジ機構により画面を反転させられる製品だが、これまでのクラムシェル型ノートPCの機能と使い勝手を100%確保している点がポイントで、ノートPCに慣れ親しんできたユーザーが抵抗なく新しいスタイルを体験できるよう配慮している。

 また、ディスプレイやサウンドの品質もVAIO Pro 13やVAIO Duo 13に近い、高いレベルの装備を備えており、クラムシェル型ノートPCとしてもやはり2013年的なハイレベルのユーザー体験ができる。PCの初心者も含め、幅広いユーザーにおすすめしたい製品だ。

軽量志向のUltrabook、2in1と競合する「Surface Pro 2」

日本マイクロソフトが国内販売する10.6型Windows 8.1タブレット「Surface Pro 2」。写真は別売の「タイプカバー2」を取り付けた状態

 2in1デバイスとして、本来はVAIO Fit 13Aよりも軽量な製品が王道ではあると思うが、今のところあまり「これだ」という製品は見当たらない。

 一方で、2in1デバイスといえるのか微妙ながら、日本マイクロソフトが国内販売する「Surface Pro 2」の存在感が光った。タブレットのカテゴリに入る製品かもしれないが、タイプカバー、タッチカバーといった使い勝手に優れた専用キーボードが純正オプションとして用意されており、軽量志向のモバイルPC/Ultrabook、あるいは2in1デバイスとユーザー層が競合する製品だ。

 本体のみで約907グラム、タイプカバー 2を含めると約1.162キロほどと特別軽いわけではないのだが、マグネシウム蒸着加工によるVaporMgボディは質感が高く、キックスタンドをうまく取り入れた洗練されたデザインが所有欲をかきたてる。初代の「Surface Pro」はバッテリー駆動時間やボディの発熱、キックスタンドの角度が固定など、いくつか気になる部分があったが、基本システムにHaswellプラットフォームを採用した2世代目のSurface Pro 2はそういった部分がことごとく改善され、完成度が高まっている。

 SSDが256Gバイトと512Gバイトのモデルは、メモリ容量が8Gバイトと余裕がある点もポイントで、特に256Gバイトモデルは12万9800円(Microsoft Office Home and Business 2013プリインストール)と価格設定も絶妙で、いち早く受注停止の措置がとられるほどの人気を集めたことももうなずける(直販サイトでは全モデル在庫切れ表示)。

独自の道を歩む「Let'snote」と「ThinkPad」

 薄型軽量モバイルPCのほとんどは、バッテリーの簡単な着脱ができなくなったほか、メモリスロットやストレージベイのメンテナンスを行うことが難しくなっている。そんな中でもバッテリーへのこだわりがうかがえたのが、パナソニックの11.6型モバイルノート「Let'snote AX3」だ。

 液晶ディスプレイを180度回転させてタブレットスタイルで使える約1.14キロのボディに、着脱式バッテリーと内蔵バッテリーの両方を搭載しており、着脱式バッテリーのホットスワップを可能としたデュアルバッテリーシステムが特徴となる。バッテリー駆動時間は標準(内蔵バッテリー+着脱式バッテリー)で約14時間、着脱式バッテリーを予備の着脱式バッテリーと交換することで約23.5時間の連続駆動を可能だ。

 実は、このバッテリーシステム自体は「Let'snote AX2」から継承しているものだが、昨年は取り上げなかった。率直にいえば、タブレットスタイルで使える2in1デバイスながら視野角の狭い低解像度(1366×768ドット)の液晶ディスプレイを搭載する点が、ビジネス向けとはいえアンバランスに感じたため、あえて名前を挙げなかったのだ。しかし、Haswellプラットフォームを採用したこのAX3では、フルHD表示対応のIPSパネルとなり、タブレットモードでの視認性も改善され、ビジネス向けのUltrabook/2in1デバイスとして完成度の高い製品に生まれ変わっている。

 こだわりという点ではレノボ・ジャパンの「ThinkPad X240s」も高い評価を与えられる。4年ぶりの完全新規設計を導入した世代になるが、従来から定評のあるキーボードの感触は健在だ。キーボード下の剛性まで含めた打感でいえば、さらに進化したように感じられる。また、比較的簡易な手順でメモリやストレージ、バッテリーなどにアクセスできるような構造を採用しており、メンテナンス性への配慮も健在だ。

 それでいて、Haswellプラットフォームの導入により、ボディはスリムになり、バッテリー駆動時間は長く、さらにフルHD液晶ディスプレイのモデルも用意される(予定)など、トレンドを取り入れた進化も果たしている。

パナソニックの11.6型モバイルノートPC「Let'snote AX3」(写真=左)。レノボ・ジャパンの12.5型モバイルノートPC「ThinkPad X240s」(写真=右)

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