「dynabook Qosmio T974」──フツーでは味わえない17.3型大画面、“赤”がきらめく直販限定高性能モデル注目PCレビュー(2/2 ページ)

» 2014年01月24日 11時00分 公開
[今藤弘一(撮影:矢野渉),ITmedia]
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サイズ感チェック:それなりに大きいが、やはり17.3型ならではの満足感が心地よい

photo 天面パネルはダークシルバーをベースに赤色の「Qosmio」ロゴがあるシブめの構成。表面はごく細かい凸模様があり、サラサラの手触り。指紋や皮脂の付着は目立たない

 本体まわりを改めて眺めよう。17.3型サイズのボディはやはりそれなりに大きいが、クラムシェルノートPCスタイルのため、設置に必要なスペースは15.6型クラスのベーシックノートPCとそれほど変わらない。重量は約3.5キロあるのでモバイルシーンでの活用はおそらく無理だが、自宅内で移動しながら使う分にはそれほど苦にならない。

 そして机上へ置いて開くと圧巻だ。大画面ディスプレイならではの迫力や見やすさを実感でき、キーボードもテンキー付きで標準キーピッチのゆったりとしたものを搭載している。


photo 暗所で活躍するキーボードバックライトも搭載。赤色に光る仕様というのが、こだわり個人向けというか欧米ふうというか、ともあれ何か格好よいのである

 キーボードは、キーピッチ正方19ミリ、キーストロークは約1.5ミリ。右側にテンキー、さらに暗所や手動設定で赤く点灯するキーバックライトを備えている。なお、配列はUS 101キー仕様のみだ。dynabookシリーズとしてWebオリジナルモデルでのみ用意されるもので、ここはなかなかツウ好み。さらにPCゲーマーに向けた構成とするため、FPSゲームなどで使用する「W」「A」「S」「D」キーに矢印が印字されているのも“ならでは”だ。

 また、底面には従来通りHDDやメモリスロットへアクセスできるサービスポートを備え、ねじ1本外すだけでHDDやメモリの増設も行える。本機は2.5インチHDDマウンタを2つ(うち、空き1つ)、メモリスロットも4本(うち空き2本)を備え、メインメモリは最大32Gバイトまで拡張可能だ。


photophoto サービスポートはネジ1本で外せる。標準の1Tバイトハイブリッドドライブ+16Gバイト(8Gバイト×2)メモリの仕様に加え、さらに2.5インチストレージを1台、メモリも2本(最大32Gバイト)追加できる
photo 1920×1080ドット表示対応の17.3型ワイド液晶ディスプレイを備える

 ディスプレイは1920×1080ドット表示対応の17.3型ワイド液晶パネルを採用する。グレア表面で画面サイズがより大きい分、周囲や蛍光灯の映り込みは目立つかもしれないが、それ以上に見やすさと迫力、コンテンツへの没頭感に驚かされる。なお、昨今は13.3型で2560×1440ドット表示が可能な「dynabook KIRA V832」など高精細ディスプレイを採用するモデルも増えたので、17.3型の本シリーズにも超高精細モデルを──と期待したい。また、HDMIより最大3840×2160ドット(30fps)の“4K”出力も可能である。4Kテレビや4Kディスプレイを別途用意することで、さらにスペシャルな映像体験が得られる。

 このほか、harman/kardonブランドのステレオスピーカーをキーボード面奥に搭載。澄んだ高音域と迫力ある中低音を出力できる高品位さをウリとし、容積に余裕がある17.3型サイズのボディも相まってサウンド面も上々だ。プライベートルームでゲームあるいは映像/音楽を楽しむのに極めてちょうどよい。

ベンチマークテストを実施

 ではベンチマークテストの結果を見てみよう。PCの総合パフォーマンスを計るテストにおいては、Core i7-4700MQ+CPU内蔵グラフィックス+8Gバイトメモリ+1TバイトHDD仕様のNEC「LaVie L(LL850/MS)」(同一CPU)の結果も参考として併記する。

photo PCMark7の結果
photo CrystalDiskMark 3.0.3の結果

 PCの総合パフォーマンスを計るPCMark7では、同じCPUを搭載するLaVie Lに対し大きな差を付けた。テストの一部に内蔵GPU(Intel HD Graphics 4600シリーズ)が持つハードウェアエンコード機能QSV(Intel Quick Sync Video)に最適化された──外部GPUを搭載するT974には不利な処理が含まれるが、T974はそれを感じさせない良好なスコアを記録している。ストレージの転送速度を計るCrystalDiskMarkテストも、普通のHDDを搭載するLaVie Lに対し、8GバイトのNANDフラッシュ内蔵し、それをキャッシュとして使用するHDD「ハイブリッドストレージ」を実装するT974は、連続リード/ライト速度はもちろん、ランダムリード/ライトでもかなりの差があることが分かる。こちらは普段の操作におけるキビキビ感の向上にも効いてくるはずだ。

 3D描画性能を計るテストは、Core i7-4700MQ、GeForce GTX 770M、16Gバイトメモリ、17型フルHDディスプレイ、IRSTドライブ(64GB SSD+750GバイトHDD)とT974と共通する仕様が多いライバル機「ALIENWARE 17」(64ビット版Windows 7)の結果も参考として併記する。

photo 3DMarkVantageの結果
photo 3DMark 11の結果
photo 3DMarkの結果
photo ストリートファイターIVベンチマーク

 PC仕様はほぼ同じだが、多くの場合でWindows 8.1搭載のT974がよい値を示したのは興味深い。3DMarkはDirectX 9もしくはOpenGL ES 2.0で動作する、相対的に軽いテストである「Ice Storm」の値でやや下回ったが、「Fire Strike」などDirectX 11動作環境下でのハイエンドPCゲーム向けのテストではよい結果を残している。ストリートファイターIVベンチマーク(やや古いタイトルだが、他マシンとの比較のため採用)も、ほぼすべて「高」の設定で1280×720ドット表示時は約310fps(フレーム/秒)、1920×1080ドット表示時も約220fpsと、このタイトルを極めて快適にプレイできる実力を示した。T974は「ゲーミングPC」としての実力を十分に備えていることが分かる。

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • PCMark 7 1.4.0(PC総合評価)
    • Crystal Disk Mark 3.0.2(ストレージ性能評価)
    • 3DMark 1.1.0(3D性能評価)
    • 3DMark 11(3D性能評価)
    • 3DMarkVantage(3D性能評価)
    • ストリートファイターIVベンチマーク(3D性能評価)

※Windows 8.1の電源プランは「バランス」


まとめ:「とんがった」仕様が心地よい、趣味を極められるマシン

photo

 以上、T974はdynabook店頭モデルには存在しない「非常にとんがった」仕様がとても心地よく感じられる趣味のためのマシンだ。

 ゲーミングPCとして十分な実力を示すということは、現時点の個人趣味用としてのPC利用シーン──例えばハイビジョン映像や高解像度のデジタル一眼レフ写真の管理/編集、あるいはharman/kardonブランドの高品位スピーカーとともに音楽を存分に楽しむ趣味にも問題なく使え、17.3型の大型画面はテレビ/映画系趣味などにも適する。本機はデジタル放送チューナーこそ内蔵しないが、“東芝製”なだけに同社製DTCP-IP対応DLNAソフトウェア「RZスイート express」も付属する。これにより、リビングルームのBlu-rayレコーダーやnasneなどのDLNA配信対応チューナー/レコーダーを用い、デジタル放送の視聴、録画番組の視聴や持ち出しが行える。

 Web表示やWebサービス、メールの利用、Officeソフトウェアの利用などといった“フツー”のPC使い方だけではもったいない。PCで「何かを存分に楽しみたい、創りたい、追求したい、見つけたい」というアクティブなユーザーにぜひ導入していただきたい1台だ。

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