「VAIO Pro 13」――さらにハイスペックを軽快に持ち運べる“14春モデル”徹底検証最新PC速攻レビュー(2/4 ページ)

» 2014年03月11日 11時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

サイズ感チェック:UDカーボンの美しく剛性もある薄型軽量ボディ

薄型軽量の「UD(Uni Directional)」カーボン製ボディは軽快に持ち運べる。UDカーボンは、単一方向に繊維をそろえたカーボン素材だ。繊維を縦横に織り込んだ通常のカーボン素材(クロスカーボン)よりも軽くて薄く、剛性が高い一方、大変加工が難しいとされる

 基本的な設計は、2013年6月に発売された初代の「VAIO Pro 13」から変わっていない。

 今回入手したVOMモデルは液晶ディスプレイにタッチパネルを搭載した構成なので、本体サイズは322(幅)×216(奥行き)×12.8〜17.2(高さ)ミリ、重量は約1060グラムだ。実測の重量も1057グラムとほぼ公称値通り。この辺りの精度の高さはさすがにVAIOといえる。

 手に持った感想も数値通りの印象だ。2〜3年前に13型Ultrabook/薄型ノートPCの相場だった1.3〜1.4キロくらいの製品に慣れていると、明らかな軽さに驚くことだろう。なお、VOMモデルのCTOメニューで選択できるタッチパネル非搭載モデルでは、厚みが11.3〜15.8ミリとさらに薄く、重量も約940グラム(構成によって多少異なる)まで軽くなる。

 ボディデザインは、外装を上下から包むように組み合わせ、断面を六角形にして剛性を向上させた「ヘキサシェルデザイン」を採用する。手前側につれて薄くなるフォルムはキーボードへのこだわりの一貫であり、パームレストの手前を接地面ギリギリまで下げて段差をなくすことにより、タイピングをしやすくする意図が込められている。フルフラットなボディではないが、手前側と奥側の厚みの差が極端ではなく、薄型のビジネスバッグなどにもすっきりと収まる。

 ボディの素材は、天面と底面に東レ製の「UDカーボン」(単一方向に繊維をそろえたカーボン素材)を採用することで、軽さと強度を高いレベルで両立している。また、パームレストはアルマイト処理のアルミニウム、ディスプレイの背面に装着されたバーもアルミニウムを用いており、単に薄くて軽いだけのノートPCではなく、外観の美しさや所有欲をくすぐるデザインにこだわった。

 内蔵バッテリーはユーザーによる着脱ができない仕様だが、標準で約10.5〜約13時間(構成によって異なる)と長時間駆動をうたう。さらにオプションとしてシート型の拡張バッテリーが用意され、公称のバッテリー駆動時間を約21〜26時間(構成によって異なる)に延ばせるのはありがたい。

断面が六角形となる「ヘキサシェルデザイン」により、薄型軽量ボディの剛性を高めている(写真=左)。VOMモデルはタッチパネルの有無を選択可能だ。ディスプレイを開くと、ヒンジが本体の下に回り込んでスタンド代わりとなり、安定する機構もあって、タッチ操作で画面に触れても本体が大きくぐらつくようなことはない(写真=右)。タッチパネル搭載機は画面と周囲のフレームにガラスが装着され、光沢仕様となっている。タッチパネル非搭載機は表面のガラスがなく、画面と周囲のフレームに段差があり、半光沢調の仕上げだ

注目ポイント:「U」シリーズ最上位のCore i7-4650Uを搭載

第4世代CoreのUシリーズは、CPUとチップセット(PCH)を1つのBGAパッケージに統合している。1チップ構成というわけではなく、パッケージ上にはCPUとPCHのチップがそれぞれ並ぶ

 冒頭で述べたように、VAIO Pro 13の2014年春モデルでは、VOMモデルで搭載できるCPUの幅が拡充され、Core i7-4650Uをはじめ、4種類のCPUが選べるようになった。

 CPUはいずれも第4世代Coreプロセッサーの「U」シリーズだ。Haswellの開発コード名で知られる第4世代Coreの中でも、UシリーズはUltrabook/薄型ノートPC向けと位置付けられており、CPUコアとグラフィックスコアに加えて、チップセットの機能までワンチップに統合したSoC(System On Chip)として提供されている。

 これにより基板の省スペース化が容易になるとともに、C8〜C10という新たなCPUのアイドルステート、およびS0ix(S0i1/S0i3)というシステムレベルのアイドルステートに対応し、大幅な省電力化を実現しているのが特徴だ。

 新たに選択可能となったCore i7-4650Uは、2013年に登場した第4世代Core Uシリーズの中でも最上位のモデルだ。Turbo Boost 2.0の上限クロックは3.3GHzと、これまでの最上位であったCore i7-4500Uより300MHz高い。

 また、内蔵グラフィックスコアに高性能なIntel HD Graphics 5000を採用している点も注目だ。下位のCore i7-4500U/Core i5-4200U/Core i3-4010Uが内蔵するIntel HD Graphics 4400に比べて、実行ユニットの数が2倍の40基に増えており、CPU内蔵グラフィックスとしては高い3D描画性能が期待できる。

VAIO Pro 13のVOMモデル(2014年春)で選択可能なCPU
CPU Core i7-4650U Core i7-4500U Core i5-4200U Core i3-4010U
コア/スレッド数 2コア/4スレッド 2コア/4スレッド 2コア/4スレッド 2コア/4スレッド
CPU基本クロック 1.7GHz 1.8GHz 1.6GHz 1.7GHz
CPU最大クロック 3.3GHz 3.0GHz 2.6GHz Turbo Boost 2.0非対応
3次キャッシュ容量 4Mバイト 4Mバイト 3Mバイト 3Mバイト
チップセット CPUに内蔵 CPUに内蔵 CPUに内蔵 CPUに内蔵
グラフィックス Intel HD Graphics 5000 Intel HD Graphics 4400 Intel HD Graphics 4400 Intel HD Graphics 4400
GPU実行ユニット数 40基 20基 20基 20基
GPUクロック 200〜1100MHz 200〜1100MHz 200〜1000MHz 200〜1000MHz
TDP 15ワット 15ワット 15ワット 15ワット

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