ココが「○」 |
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・最新APU“Kaveri”を採用 |
・実売6万円台の高コスパ |
・タイトル次第でゲームも遊べる |
ココが「×」 |
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・メモリはDDR3-1600を採用 |
・標準の電源容量は最小限 |
マウスコンピューターのLUV MACHINES「R」シリーズは、APUを搭載するデスクトップPCだ。デュアルコアの「AMD A4-4020」搭載エントリーモデルでは5万円未満、クアッドコアの「AMD A10-7850K」にグラフィックスカードを搭載するハイエンドモデルでも10万円以内(税別)という標準価格設定で、8%に上がってしまった消費税を考慮してもお手ごろと言える。今回は、シリーズ中ではミドルレンジモデルとなる「LM-AR311S」で、そのコストパフォーマンスを見ていきたい。
LM-AR311のシリーズ中でミドルレンジラインに相当するLM-AR311Sは、通常価格6万48000円で販売されている(原稿執筆時点/税別)。今回届いたのはちょうど検証タイミング中の期間限定キャンペーンを適用したモデルだ。同キャンペーンでは、標準構成から、通常4Gバイト×1枚のメモリが4Gバイト×2枚に無償アップグレードされているお得なモデルだ。
それではLM-AR311Sの構成を見ていこう。まず、ケースはMicro ATXベースのミニタワーサイズが用いられている。サイズは180(幅)×382(奥行き)×373(高さ)ミリとコンパクトで、机上に置いてもそこまで圧迫感を感じない。また、幅が180ミリと狭いため、オフィスで用いられるいわゆる「CPUラック」「CPUスタンド」などにも十分に収まる。
今回のサンプルはブラックモデルで、光沢のある黒が基調のケースだが、ホワイトモデルも用意されている。Micro ATXケースのため、内部スペースは比較的狭めだが、5インチベイは3基、3.5インチシャドウベイは2基搭載しており、シャドウベイの下には2.5インチドライブが搭載できるスペースも用意されている。
拡張ベイはちょうどメモリに被さるレイアウトとなっており、メモリの追加、交換は多少手間がかかりそうな印象なので、必要なら購入時のBTOで十分な容量を選択しておくとよいだろう。CPU直上は比較的スペースがあり、トップフロー型の標準的なCPUクーラーが搭載されていた。
CPUはAPUの最上位モデルであるA10-7850Kを採用している。クアッドコアCPUにRadeon R7 Graphicsを統合した最新APUだ。そして、グラフィックス機能は、そのままRadeon R7 Graphicsを利用する。
拡張スロットは4本で、標準構成では全スロットが利用可能な状態だ。拡張スロットレイアウトは、PCI Express x16×2(16レーン+4レーン)x1×1、PCI×1といった構成。PCI Express x16スロット部分は拡張ベイが途切れるため、ハイエンドグラフィックスカードの搭載も可能とされている。
刻印やCPU-Zから、搭載するマザーボードは「MSI A78M-S01」と確認できる。MSIにA78M-S01という型番のコンシューマ向けモデルはなく、おそらくはカスタマイズ品。拡張スロットレイアウトから推測すると、「A78M-E45」という製品がベースとなっているように見られるが、ヒートシンクなどのデザインやメモリスロットの本数、バックパネルの出力端子レイアウトなど異なる部分も多い。
メモリはDDR3-1600を採用している。キャンペーン中のため4Gバイト×2枚となっているが、標準構成では4Gバイト×1枚となる。ただし、1枚ではデュアルチャネル動作ができないため、メモリの帯域幅が制限されることになる。1枚でも大丈夫というケースは換装が前提の場合か、よほどコスト重視な方に限られるので、キャンペーン中の今が狙い目だ。
ストレージは、500GバイトのSATA HDDとDVDスーパーマルチドライブになる。HDDの容量はもちろんBTOでカスタマイズでき、SSDを追加することも可能だ。あるいは、最初からSSD+HDD構成の「LM-AR311S-SH」も用意されている。光学ドライブに関しては、DVDスーパーマルチドライブかBlu-ray Discドライブ(BDXL書き込み対応)の2択だ。メディアPCに仕上げるならBTOで後者を選ぶとよいだろう。
電源ユニットは、容量350ワットで必要最小限のものだ。80PLUS Bronze認証製品なので、無印のものよりは変換効率がよい。統合GPUを利用する標準構成であれば問題ない容量ではあるが、何かパーツを追加しようというならば、500ワットクラスが欲しいところ。そのあたりを見越してか、BTOには500ワットの80PLUS Silverモデルや同80PLUS Goldモデル、700ワットの80PLUS Goldモデルも用意されている。
BTOオプションを見ていくと、CPUグリス(標準品よりも熱伝導性の高いものを選択することが可能)や、ローエンドからミドルレンジのグラフィックスカード、カードリーダーやケースファンに加え、ディスプレイやテレビチューナーなどの周辺機器、キーボード/マウスが用意されている。
OSは、64ビット版Windows 8.1搭載モデルとなっていたが、Proへの変更や、Windows 7(Home/Professional/Ultimate)も選択可能だ。そして、Windows 7 Professionalに関しては、Windows 8.1 Proのダウングレード版という選択肢も用意されている。BTOパソコンならではの柔軟性だ。そのほかMicrosoft Office 2013/2010の各グレードや互換Office製品、画像編集ソフトやRAW現像ソフト、セキュリティ対策ソフト、PC環境引越しソフトなどを追加することもできる。
このほか、BTOで気に留めたいのは製品サポート、出張設置サービスなどの豊富さ。例えば、離れて住む父母のWindows XP PCのリプレースといった場合、そしてその設置に自分が出向く時間が取れないような場合は、出張設置サービスが便利そうだ。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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