ココが「○」 |
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・コンパクトで工作精度が高いケース |
・コンパクトなのに組み込み簡単 |
・充実したインタフェース |
ココが「×」 |
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・デスクトップだがストレージは2.5インチ1基だけ |
・拡張カードは組み込み不可 |
・光学ドライブは内蔵できず |
入学入社転勤転職と、新しい生活や仕事を始める人が多いこの季節。私も1年ぶりにPC USERへ復帰する。となると、必要なのは「過酷なPC USERでも耐えられる肉体と新しいPC」だ。現在、多くのスタッフは機動力と省スペースを重視してノートPCをメインマシンに使っている。しかし、幸か不幸か自分の場合は、外出先マシンとして8型ディスプレイ搭載Windows 8.1タブレットの「Lenovo Miix 2.8」を用意して、これですこぶる満足していたりする(ええー! 8型ディスプレイのタブレットで仕事なんかできるんっすか? という話は、後日紹介する予定)。
そういうわけで、オフィスで使うメインマシンはデスクトップPCを選びたい。自分の使いやすいキーボードを自由に使えて、かつ、高解像度大画面ディスプレイ、または、マルチディスプレイ環境を比較的安価に用意するならノートPCよりデスクトップPCが有利だ。ただし、趣味で使うなら予算は青天井だが、仕事で使うなら「導入コスト」も重視しなければならない(えっ、何かおかしいこといってますか?)。そうなると、内部の構成を自分で選べる自由度が欲しい。余計な機能と余分な処理速度はいらないから、その分コストを抑えたい。
さらに、限られた机のスペースで、書類を開いたり周辺機器を並べたり引き続き関わっているMobile編集部関連のモバイルデバイスを並べたり、コーヒーカップ置いたりお弁当置いたりウォーゲーム広げたりしているわけなので(えっ、途中からおかしくなっていますか?)、できるだけ省スペースのボディが望ましい。
デスクトップPCでありながら、省スペースであって、かつ、構成を自由に設定して適正なコストに抑えたいと思ったとき、思いつく選択の1つがコンパクトベアボーンPCだ。PCケースとマザーボードだけの構成で、CPUやメモリ、データストレージは自分で用意しなければならないが、その代わり自由に選べる。
このタイプの製品は、PCパーツベンダーからも出ているが(コンパクトベアボーンで特に力を入れているのはZOTAC)、ベアボーンPCのベンダーで“老舗”といったら「Shuttle」を外すわけにはいかない。
ShuttleのベアボーンPCというと、キューブ型に最上位クラスのCPUとハイエンドグラフィクスカードのマルチ構成を実装して、かつ、大型のクーラーユニット(ときには水冷)まで収納してしまう、超強力なコンパクトPCがパワーユーザーを中心に人気だが、省スペースなコンパクトサイズのモデルもそろえている。4月17日から日本で出荷を開始する予定の「DS81」も、ボディ容量1.3リットルをアピールするコンパクトボディのベアボーンPCだ。本体のサイズは165(幅)×190(奥行き)×43(高さ)ミリで、標準付属のVESAマウントで液晶ディスプレイの背面に取り付けることも可能だ。実売予想価格は2万3800円の見込み。
マザーボードに実装するチップセットは、Intel H81 Expressで、メモリスロットは204ピンのSODIMMスロットを2基用意している。映像出力インタフェースにHDMIと2基のDisplayPortを搭載し、ストレージデバイス用のインタフェースにはSerial ATA 6Gbps対応とSerial ATA 3Gbps対応を備えている。また、USB 3.0を背面に2基、USB 2.0を背面に2基、正面に4基実装するほか、ギガビット対応有線LANインタフェースが背面に2系統あるなど、コンパクトサイズのベアボーンPCなのに、インタフェースが多彩、かつ、多数そろっている。それゆえ、内部にPCI Expressなどの汎用拡張カードは実装できないものの、数多くあるUSBを使って機能を拡張することは問題なくできる(2基のMini PCI Expressスロットはあるが)。
マザーボードのCPUソケットはLGA 1150に対応し、“Haswell”(開発コード名)こと第4世代Core プロセッサー・ファミリーが利用できる(ただし、TDPが65ワットのモデルまで)。Shuttleによると、DS81は、デスクトップ向けCPUが使える(出荷開始当時で)世界最小のPC」とのことだ。このあたり、コンパクトバディながらデスクトップ向けCPUを使えるDS81の強みだ。
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