オーバークロックを重視したラインアップでは、2013年に投入したゲーミングマザーボードでユーザーから得たフィードバックを反映したOverClockシリーズを投入する。このシリーズでも最初の訴求するのはデザインで、ヒートシンクに黄色で大きく記した「X」「M」をアピールしている。なお、PWM回路に配置したヒートシンクには、水冷用の冷却水流路を用意する。
オーバークロックで重要になる動作クロック関連の機能では、専用チップを実装した「OCエンジン」を導入した。OCエンジンではマザーボードのベースクロックを独立して100MHz、125MHz、167MHzといったステップで変更することで、柔軟な動作クロックチューニングを可能にし、また、GPUに対する過度のオーバークロックも防ぐ。
また、CPUの動作クロック倍率を8倍に引き下げる「スローモード」を設けることで、CPUのコア駆動電圧を0.8〜0.9ボルトまで下げる。これは、液体窒素などを使った氷点下に達する冷却環境で、OS起動時の高負荷で動作しなくなる症状を改善できるとMSIは説明する。
最近行うユーザーが増えてきた「殻割り」(標準でCPUに取り付けているヒートシンクを取り外す行為。ユーザーが用意したクーラーユニットをCPUコアに直接実装するが、そのとき、クーラーユニットを密着する力が過度にかかってコアにダメージを与えることがある)でCPUコアを守る「殻割りダイ・ガード」や大型ファンを安定して支える「OCファンスタンド」、そして、電圧測定端子やマルチBIOS、オーバークロックボタンなどおんーどで用意した機能など、オーバークロックチューにイングで便利な機能を用意した。
説明会には、Intel Z97 Expressチップセット搭載モデルのサンプルを多数展示していた。ここでは、画像でこれらのマザーボードを主に基板全体とバックパネル、Serial ATAインタフェースを中心に、一部のモデルではオンボードスイッチなども紹介していく。
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