ずっと使える、家族で使える、「HP Slate7 しまじろうモデル」の価値を再確認した“虎の皮”を被った本格7型タブレット(1/3 ページ)

» 2014年05月15日 19時37分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)とベネッセ・コーポレーション(以下、ベネッセ)のコラボにより、「HP Slate7 しまじろうモデル」が誕生してはや3カ月。5月7日にいったんは販売を終了したが、5月15日から台数限定ながらも販売再開が決定した。

 入手できるチャンスとしてはこれが最後になるかもしれない。ここで改めて、しまじろうモデルとは何なのか、どういう使い方ができるのかをおさらいしておこう。

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“虎の皮”を被った本格7型タブレット

ベースモデルは高性能7型タブレット「HP Slate7 Extreme 4405RA」

 しまじろうといえば、ベネッセの未就学児童対象の通信教育教材、「こどもちゃれんじ」のキャラクターだ。こどもちゃれんじは0歳〜1歳児向けの「こどもちゃれんじ・baby」から5〜6歳児向けの「こどもちゃれんじ・じゃんぷ」まで、1歳ごとに6コースが用意されている。会員数150万を誇るサービスだが、テレビ東京系で「しまじろうのわお!」が放送されていることもあり、こどもちゃれんじ会員以外にも知名度は高い。

 今回紹介するしまじろうモデルは、日本HPとベネッセのコラボ商品として、こどもちゃれんじ会員向けに発売された7型タブレットだ。想定利用者が未就学児童であること、名称が「HP Slate7 しまじろうモデル」であることから、1世代前の廉価モデル、いわゆる無印HP Slate7のコラボ商品だと思われるかもしれない。しかし、しまじろうモデルのベースとなっているのは「HP Slate7 Extreme 4405RA」(以下、Slate7 Extreme)」――バリバリの現行機種である。

製品名 HP Slate7 Extreme HP Slate7
OS Android 4.2 Android 4.1
プロセッサ NVIDIA Tegra 4(4コア/最大1.8GHz) ARM Cortex A9(2コア/1.6GHz)
メモリ 1GB 1GB
内蔵ストレージ 16GB 16GB
カメラ 前面:VGA (640×480)/30万画素、背面:500万画素 前面:VGA (640×480)/30万画素、背面:300万画素
内蔵無線LAN IEEE802.11 b/g/n IEEE802.11 b/g/n
Bluetooth Bluetooth 3.0 Bluetooth 2.1+EDR
ディスプレイ 7型(1280×800ピクセル)、IPS方式 7型(1024×600ピクセル)、HFFS方式
メディアカードスロット microSD 最大32GB microSD 最大32GB
インタフェース microUSB、microHDMI出力、ヘッドフォン出力/マイク入力 microUSB、ヘッドフォン出力/マイク入力
センサー GPS、加速度センサー、デジタルコンパス、環境光センサー、ジャイロスコープ 加速度センサー
オーディオ機能 NVIDIA Pure Audio フロントデュアルスピーカー(バスレフポート付) Beats Audio、ステレオスピーカー
本体サイズ(幅×奥行き×厚さ) 約200 ×120×9.4mm 約197×116×10.7mm
質量 約350g(Direct Styrusペン含む) 約370g
バッテリー駆動時間 約8時間 約5時間
実売価格(原稿執筆時) 約2万3000円 約1万3000円

 タブレット本体はAndroid 4.2を搭載した7型タブレット「Slate7 Extreme」(Wi-Fiモデル)そのものであり、過去にもニュースで紹介している。ここでは本体の特徴をざっと振り返ってみよう。

特徴その1、Direct Styrus

 スマートフォンやタブレットで広く利用されている静電容量方式のタッチパネルで使用できるスタイラスペンは、導電性ゴムをペン先に採用したものが多い。これらは静電容量を確保するためにペン先が太く、追従性もあまりよくない。そのため、操作性の向上というよりは、画面に指紋をつけたくないといった意図で利用される。

 だが、Slate7 Extremeでは感圧式のように細身な専用スタイラスを利用でき、追従性も非常に高い。これはNVIDIA Tegra 4の「Direct Styrus」技術によるもので、300Hzのスキャンレートに加え、スタイラスと手のひらの識別機能および筆圧感知と合わせて、ペンタブレットのような細かい、直感的な操作が可能になっている。

Slate7 Extremeの専用スタイラスペンは本体内蔵可能な細身。ペン先だけでなく反対側も利用できる(写真=左)。Direct Styrusは筆圧感知機能付き。違和感のない追従性と再現性を実現している(画面=右)

特徴その2、バスレフポート付フロントデュアルスピーカー

 横置きに設置した際の左右に、フロントを向いたデュアルスピーカーを内蔵。バスレフポートが設けられているほか、NVIDIAのPureAudioによって高音質で広い音域を実現している。

特徴その3、Tegra4

 Slate7 Extremeに採用されているNVIDIA Tegra4はARM Cortex-A15クアッドコア、カスタムGPUコア72を誇るパワフルなプロセッサだ。最大動作周波数は1.8GHzだが、クアッドコアに加え、電力消費を抑えるバッテリーセーバーコアも搭載されており、バッテリ駆動時間は公称8時間となっている。

ベンチマークアプリ「AnTuTu」のスコアは34800

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