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キヤノンがドキュメントスキャナ5機種を発表――Wi-Fi搭載、ソフト強化、A3対応など「imageFORMULA」シリーズ

» 2014年05月28日 13時00分 公開
[ITmedia]

 キヤノンマーケティングジャパンは5月28日、キヤノン電子製ドキュメントスキャナ「imageFORMULA」シリーズの新製品5機種を発表した。2014年6月2日より順次発売する。新機種のラインアップは以下の通り。

imageFORMULAシリーズ新機種のラインアップ
製品名 対象ユーザー 読み取り方式 スキャン速度 (A4タテ、200dpi) 価格(税別) 発売日 国内販売計画
imageFORMULA DR-M1060 ビジネス向け CIS 600dpi 片面40枚/分、両面80枚/分 29万8000円 2014年6月2日 1000台/年
imageFORMULA DR-M160II ビジネス向け CIS 600dpi 片面60枚/分、両面120枚/分 15万円 2014年6月2日 1000台/年
imageFORMULA DR-C225W SOHO/個人向け CIS 600dpi 片面25枚/分、両面50枚/分 オープン価格(実売4万2800円前後) 2014年6月下旬 1万台/年
imageFORMULA DR-P215II SOHO/個人向け CIS 600dpi モノクロ:片面15枚/分、両面30枚/分、カラー:片面10枚/分、両面20枚/分 オープン価格(実売2万8800円前後) 2014年6月5日 1万台/年
imageFORMULA DR-P208II SOHO/個人向け CIS 600dpi 片面8枚/分、両面16枚/分 オープン価格(実売2万1800円前後) 2014年6月5日 1万台/年
DR-P215IIのスキャン速度はUSB 3.0ケーブル1本、USB 2.0ケーブル2本、USB 2.0ケーブル1本とACアダプタ接続時

Wi-Fi対応、スキャンアプリ強化を行った個人向け3機種

「DR-C225W」

 「DR-C225W」は2011年7月に発売された「DR-C125」の後継となる卓上タイプのA4両面対応スキャナ。給紙した原稿を内部でUターンして排紙する「ラウンド・スキャン」による省スペースボディと、カラー/モノクロとも毎分25枚スキャン(A4タテ/片面/200dpi、以下同様)の読み取り速度を継承しながら、新たにPCやスマートデバイスからのWi-Fiスキャンに対応した。無線LANルータを介して接続する「ステーションモード」のほか、スキャナと使用端末を1対1で接続する「アクセスポイントモード」も利用できる。最大トレイ積載量は30枚で、本体サイズは300(幅)×156(奥行き)×217(高さ)ミリ、重量は約2.8キロ。

 「DR-P215II」は2011年10月に発売された「DR-P215」の後継となるコンパクトボディのA4両面対応スキャナ。USBバスパワー駆動に対応し、USB 2.0ケーブル1本の接続ではカラー毎分10枚、モノクロ毎分12枚の速度でスキャンが可能だ。USB 3.0ケーブル1本か、USB 2.0ケーブル2本、あるいはUSB 2.0ケーブル1本とACアダプタを接続すれば、カラー毎分10枚、モノクロ毎分15枚にスピードアップする。最大トレイ積載量は20枚で、本体サイズは285(幅)×95(奥行き)×40(高さ)ミリ、重量は約1キロ。

 「DR-P208II」は2012年12月中旬に発売された「DR-P208」の後継となるスティック型のA4両面対応モバイルスキャナ。給紙ガイドを前面に伸びるよう強化し、用紙搬送を従来より安定させた。最大トレイ積載量は10枚で、カラー/モノクロとも毎分8枚のスキャンが可能だ。本体サイズは312.5(幅)×56.5(奥行き)×40(高さ)ミリ、重量は約600グラム。オプションでWi-Fi接続のワイヤレススキャンにも対応する。

「DR-P215II」(写真=左)。「DR-P208II」(写真=右)

 これら3機種は、PC用スキャンソフトとして「CaptureOnTouch」の新バージョンを用意。大きなアイコンを並べたパネルスタイルを新たに採用し、従来より直感的に操作できるようにした。スキャン後の傾き調整やトリミングといった編集機能も利用できる。クラウド連携機能も強化し、スキャンしたデータの出力先としては、従来からのEvernote、SharePoint、Google Driveだけでなく、SugarSync、OneDrive、Dropboにも対応した。ファイル形式はPDF、JPEG、TIFF、PNGに加えて、WindowsモデルではBMP、PDF/A、PowerPoint形式もサポート。PDFは「高圧縮」や「テキスト検索」の機能も持つ。OCRの精度も向上している。

 また、DR-P215IIとDR-P208IIの本体にはスキャンソフトの「CaptureOnTouch Lite」が内蔵されており、背面のAuto Startスイッチをオンにすると、ドライバやアプリケーションをインストールすることなく、USBでWindows PC/Macと接続し、スキャンが行える。

 3機種とも名刺管理ソフトは「やさしく名刺ファイリングエントリー4」を用意。DR-C225WとDR-P215IIはファイリングソフト「ファイル管理革命Lite」、DR-P215IIは家計簿ソフト「やさしく家計簿エントリー2」も付属する。

デスクサイドに置けるA3対応モデルなどビジネス向け2機種

 「DR-M1060」はA3対応ながらデスクサイドにおけるボディサイズと、カラー/モノクロとも毎分60枚読み取りを実現したスキャナ。同社のラインアップではA3エントリー機に位置付けられ、A4がメインでたまにA3をスキャンするようなライトニーズに応える。前面給排紙(Uターンパス)とストレートパスの選択式を採用し、カードからA3、長尺まで対応可能だ。給紙ローラーと紙との接点部分に分離パッドを追加し、重送防止と紙の破損防止に配慮した。最大トレイ積載量は60枚(A4より大きいサイズは25枚)で、本体サイズは424(幅)×246(奥行き)×120(高さ)ミリ、重量は約6.1キロ。

 「DR-M160II」は最大トレイ積載量60枚、カラー/モノクロとも毎分60枚読み取りに対応した高性能な卓上タイプのA4両面対応スキャナ。搬送力を向上させた大径の給紙ローラーと、常に均一な力を原稿へ加えるフロート式の分離ローラーを採用し、信頼性の高い給紙を実現した。給紙時に原稿が搬送されなかった場合にやり直す「給紙リトライ機能」、給紙した原稿の先端で重送を検知した場合に、原稿を給紙口まで戻してやり直す「分離リトライ機能」、薄い原稿のスキャンを可能にする「薄紙モード」などを備えている。本体サイズは280(幅)×250(奥行き)×230(高さ)ミリ、重量は約3.2キロ。

「DR-M1060」(写真=左)。「DR-M160II」(写真=右)

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