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キヤノン、使用時も省スペースなA4ドキュメントスキャナ「imageFORMULA DR-C125」“ラウンド・スキャン”&“ダブらんスキャン”で差別化

» 2011年06月08日 14時00分 公開
[ITmedia]
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新搬送機構で省スペースを実現、重送抑止のリタードローラーも内蔵

「imageFORMULA DR-C125」

 キヤノンマーケティングジャパンは6月8日、キヤノン電子製ドキュメントスキャナの新製品として、卓上タイプのA4シートフィード型スキャナ「imageFORMULA DR-C125」を発表した。7月上旬に発売する。価格はオープン、実売価格は4万4980円前後の見込みだ。

 DR-C125は縦長のボディに新搬送機構となる「ラウンド・スキャン」を搭載。給紙された原稿は内部でUターンし、本体前部に設けられたシルバーのトレイ内に収まるため、従来のドキュメントスキャナで必要だった使用時に前方へ伸びる排紙トレイがなく、使用時でも省スペースなボディを実現した。

 一度に2枚の原稿が読み込まれた場合、内蔵のリタードローラーが2枚目の原稿を軽く抑えて、原稿を傷めずに分離する機構「ダブらんスキャン」により、重送した原稿を引き離して1枚ずつ安定して搬送できるよう工夫している。また、重送発生時にスキャンを停止し、アラートメッセージを発する「超音波重送検知」も装備した。

 読み取り速度は、カラー/グレー/モノクロのいずれも片面25枚/分、両面50面/分のスキャン(A4縦/200dpi)に対応。給紙容量は最大30枚で、ユーザーが原稿を見ている方向のまま、天地を逆にしないで給紙できる「見たままスキャン」を採用する(給紙方向は設定変更も可能)。本体レバーの切り替えによって搬送経路をストレート排紙に変更でき、名刺やはがき、カードスキャンも可能だ。

 1パスで両面をスキャンできるほか、「斜行補正」「自動サイズ検知」「文字向き検知」といった画像処理機能も持つ。A4サイズ以上の原稿(A3サイズまで)を半分に折って両面スキャンし、1枚の画像に合成できる「半折りスキャン」も行える。

 ファイル形式はPDF、JPEG、TIFF、BMPに加えて、Windows環境ではPowerPoint形式にも対応。PDFは「高圧縮」や「サーチャブル」もサポートする。スキャンしたデータはクラウドサービスの「Evernote」に直接送ることも可能だ。

 スキャンソフトはWindows/Mac両対応の「CaptureOnTouch」を用意。名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリングエントリー3」と、文書管理ソフト「ファイル管理革命Lite」、PDFファイルの編集やOffice文書形式の変換に対応するソフト「eCopy PDF Pro Office」も付属する。

 スキャンセンサーはCIS、光学解像度は600dpi、インタフェースはUSB 2.0を採用。本体サイズは給紙トレイ収納時で300(幅)×156(奥行き)×217(高さ)ミリ、給紙トレイ全開時で300(幅)×235(奥行き)×336(高さ)ミリ、重量は約2.6キロだ。消費電力は最大で12.7ワット、スリープモード時で1.8ワット以下、電源オフ時で0.5ワット以下。

 対応OSはWindows XP Professional(32ビット版SP3以降、64ビット版SP2以降)/XP Home Edition(SP3以降)/Vista(32ビット版/64ビット版ともSP2以降)/7(32ビット版/64ビット版ともSP1以降予定)、Mac OS X 10.4〜10.6だ。

給紙トレイを展開させたところ(写真=左)。前面にあるシルバーのトレイ内に排紙されるため、使用時に排紙トレイが伸びることはない。原稿を見たままの向きで給紙できる「見たままスキャン」にも対応する(写真=右)

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