まさに“ぼくのかんがえた、さいきょうのノートPC”――「NEXTGEAR-NOTE i1110PA1-SP3」がすごすぎる私の価格は65万円です(2/3 ページ)

» 2014年06月21日 00時00分 公開
[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

大迫力のディスプレイに余裕のある入力環境、充実インタフェース

1920×1080ピクセル表示の17.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載。非光沢仕様で長時間ゲームをプレイしても目が疲れにくい

 液晶ディスプレイは、前述とおり1920×1080ピクセル表示に対応する17.3型ワイドサイズだ。テーブルの上に置いて使用すれば、ユーザーと画面の距離がデスクトップのディスプレイよりも近く、より大画面に感じられる。視野を大きく覆うため、ゲームにおける迫力も抜群だ。

 また、ノングレア仕様なので映り込みが気になることはない。これだけ高スペックでまとめてあると、4K解像度の選択肢が思い浮かびそうだが、実際のところデスクトップ向けGPUでも2-way以上、3-wayくらいにならないと最新FPSゲームの4K出力は厳しいのが現状。ゲーム中心のスペックであればフルHDパネルがちょうどよいともいえる。この辺りはさすがに実用を取った構成になっている。

シンプルながら高性能を予感させるデザイン

 外観は、ゲーミングPCとしてハイパフォーマンスを意識させつつも、比較的落ち着いたデザインになっている。天板左右の角が落とされ、エッジと直線をうまく組み合わせたムダのない意匠で、そのシンプルさが好ましい。

 その一方で、LEDバックライトの発光色をカスタマイズできるキーボードはゲーミングPCらしさが感じられる部分だ。カラーはキーボードを3部分に分け、個別に指定することも可能。ゲーム中の操作によく用いるキーボード左側を特別な色にするというのがゲーム用途でのトレンド。あるいはシックにモノカラーで照らし出すのもいい。性能面だけでなく、使っていて楽しいと思わせてくれるギミックになっている。

 キーボードの配列的には特に変わったところはないが、部分的に幅が詰まっているところはある。キーボードの左右にはスペースがあるので、どうせならすべてのキーに十分な幅を持たせてもよかったかもしれない。

 キーストロークはノートPCである点を考慮すれば十分だが、打鍵感はややソフトな印象。タッチパッドはクリックボタン一体型だがかなりの面積があり、余裕を持って操作できる。なお、パームレスト右上には指紋認証センサーも備える。

キーピッチに余裕のあるテンキー付きキーボード。いかにもゲーミングノートPCらしいイルミネーションLEDバックライトを搭載する

キーボードイルミネーションはユーティリティから設定可能(画面=左)。キーボード左右にスピーカー、底面にサブウーファを備え、クリエイティブのソフトウェアDSP「Sound Blaster X-Fi MB3」も利用できる(画面=右)

 インタフェースも豊富だ。左側面にはオーディオ関連とSDメモリーカードスロット、LAN端子を搭載。オーディオ端子は4口あり、ヘッドフォン出力、マイク入力、ライン入力と、光デジタル音声出力となっている。右側面は、BDXL書き込みに対応したBlu-ray Discドライブ、eSATA/USB 2.0兼用ポート、2基のUSB 3.0、Mini DisplayPort出力(Thunderbolt対応)を装備。背面はHDMI出力、USB 2.0、USB 3.0が並ぶ。

 USBポートは2.0/3.0で計5ポートも使えるため、多くの外付け周辺機器を持っている人でもUSBハブなしで取り回せる。なお、各ポート間がある程度スペースをもって並んでいるので、多少幅のあるUSBフラッシュメモリを装着しても、干渉せずに利用できるのもありがたい。

本体前面/背面/左側面/右側面

 ボディサイズは、419(幅)×293(奥行き)×39.3〜49.7(高さ)ミリ。幅、奥行きは言うまでもないが、厚みもかなりのものだ。質量も約4.5キロあり、あくまで室内で用いるためのノートPCである。

 バッテリーはキーボード裏に搭載しており、約2.5時間の駆動が可能。昨今のノートPCとしてはかなり短いが、もともとモバイルで利用する製品ではないため、不意の停電などでも影響を受けない簡易UPSと考えたほうがいい。

 本機のACアダプタは330ワット対応品だ。サイズは95(幅)×200(奥行き)×45(高さ)ミリ、重量は約1.17キロある(実測値)。強力なシステムを支えるためとはいえ、正直でかく、そして重い。思わず笑ってしまうほどだ。

 ただ、ACアダプタから伸びるケーブルは1.15メートルほどあるので、ACアダプタ本体は机の下などに設置してしまうのといいかもしれない。ジャックは4極で、コンセント側ケーブルのコネクタは一般的なノートPCで用いられる2Pメガネではなく、いわゆるATX用の電源ケーブルと同じC13型。電源ケーブルも太めだ。

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