Microsoftは8月27日(米国時間)、Windowsのセキュリティ更新プログラム「2993651」を公開した。
これは同社が8月13日に公開した更新プログラムに不具合が存在し、Windowsの異常終了や再起動の失敗を引き起こす場合がある問題を修正したものだ。
不具合を抱えた更新プログラムは以下の4つがあるが、今回公開された2993651はセキュリティ更新プログラム「2982791」を入れ替える修正版となる。
新しい更新プログラム(2993651)は、Windows Update、Microsoft Update、自動更新、Windows Intuneで配信されている。自動更新機能により順次配信されるため、Windows Updateなどの自動更新をオンに設定しているユーザーは、特に操作をする必要がない。
カーネルモードドライバの脆弱(ぜいじゃく)性で特権が昇格される深刻度「重要」の問題を修正する更新プログラムなので、8月13日の騒動以降、Windows Updateを一時的にオフにしていたユーザーも再度オンに設定し、忘れずに適用しておきたい。
Microsoftが運営するTechNet Blogsにおいて「日本のセキュリティチーム(JSECTEAM)」は、古い更新プログラム(2982791)をインストールした後に問題が発生していないため、アンインストールを行わなかったユーザーに対し、新しい更新プログラム(2993651)が上書きするため、アンインストールは不要としている。
ただし、以下の問題が発生する可能性を考慮し、新しい更新プログラム(2993651)をインストールする前に、古い更新プログラム(2982791)をアンインストールすることが推奨されている。
9月3日(日本時間)、不具合のある更新プログラムのうち、残る3つの「2970228」「2975719」「2975331」も修正版プログラムが公開された。これらは緊急を要するものではなく、「2970228」については「ロシアの通貨ルーブルの新しい表記サポート」、「2975719」と「2975331」についてはWindows 8/8.1/RT/RT 8.1とWindows Server 2012/R2向けの8月定例アップデートのまとめとなっている。
これにより、事実上8月の更新プログラム4つで発生した一連の問題はほぼ収束したと考えられる。
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