X99マザーはASUSTeKとASRock、ギガバイト、MSIから合計11種類が登場している。5万円弱から5万2000円で売られるASUSTeK「X99-DELUXE」から、2万7000円弱のMSI「X99S SLI PLUS」まで価格の幅は広い。
X99はHaswell-EとDDR4メモリをサポートするハイエンドPC向けチップセットで、2011年11月登場のX79チップセットと比べて、USB3.0やM.2のネイティブサポートが追加されたほか、SATA3.0の標準ポート数も2基から10基へと大幅に増加している。搭載するマザーボードはX79と同じくCPUソケットをメモリスロットが挟むレイアウトになっており、レーン数の多さにあわせて16レーン動作のPCI Express x16スロットを複数本用意するものが多い。SATA3.0ポートとUSB3.0ポートのが2ケタに及ぶものが多いのはX99世代ならではの傾向といえる。
ハイエンド向けながら初回から複数のラインアップが登場したことを歓迎するショップは多い。BUY MORE秋葉原本店は「(Micro ATXタイプを含む6モデルを投入した)ASRockのようにLGA 1150ばりの選択肢を用意してきたところもありますし、どれだけの機能を使うかで組み合わせるマザーを調整できる環境が整っているのはいいことですね。初回はハイエンドモデルが注目を集めると思いますが、後々の広がりという意味では重要なことだと思います」と評価していた。
また、TSUKUMO eX.も「新しい技術が多数盛り込まれていて品質も十分高いので、実力的にX79ユーザーの心はしっかりと捉えられると思います」と話していた。
モデル単位でみると、ショップの注目度が特に高かったのは、最も高値のASUSTeK「X99-DELUXE」だ。通常より多いピンを備える「OC Socket」により高めのCPU電圧が設定できるほか、高さ80ミリまでのM.2ストレージを垂直に挿せる端子や、PCI Express x4接続の「HYPER M.2 X4カード」、ファンコネクタを増設する「FAN EXTENSION」などを付属するなど、独自の付加機能を多数用意している。
ある店員さんは「コレに5960XとDDR4の高速メモリを組み合わせるという、贅沢な人もいると思います。個人的にもOC Socketを遊び倒したいですね。まだ買えていないですけど」とあこがれの目で眺めていた。
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