実をいうと筆者は、NEXTGEAR-NOTE i300と同i410を個人的に購入し、メインマシンとして常用してきた。i420のキーボードユニットはi410と共通化されているので、これまでi410を使ってきた経験からいうと、性能面以外で特に気に入っているのがキーボードだ。
主要キーのキートップを15ミリ正方でそろえた、いわゆるアイソレーションキーボードを採用しており、大型化したボディの幅を生かして、キーピッチ約19ミリ、キーストローク約1.55ミリを確保している。
秀逸なのは、強めにキーを叩いてスコンと底を打ったとき、キーボードユニットがまったくたわまないこと。i300ではキートップのぐらつきも少し気になったが、i410やi420ではそうした部分がまったくない。筆者のように日々長文を書く人にとっても満足いくキーボードだと思う。欲を言えば、もう少しだけストロークが深いほうが個人的な好みあうことと、エンターキー左側のキーが変則的なサイズなので、そのぶんエンターキーを大きめにしたほうがよかった。
ちなみに、各キーの下には白色LEDが埋め込まれており、キートップの文字を透過する構造になっている。暗い部屋でもキーを打ち間違えにくいのはもちろん、照明のついた部屋でもキートップの文字が見やすい。ゲーミングノートPCにありがちな演出のため(エリアによって色を分けて発光できる)というよりは実用のためのものだ。なお、キーボードバックライトの明るさは3段階(消灯/中/大)で調節できる。
一方、タッチパッドは、昨今主流の一体型ではなく、左右のクリックボタンとパッドの入力エリアを分けた昔ながらのタイプだ。クリックボタンは適度な深さがあり、しっかり押し込んだ感覚がある。
入力領域は86(横)×45(縦)ミリ。シナプティクス製ドライバが導入されており、2本指を使った上下/左右スクロール、パッドのエッジを使った操作などが利用できる。製品の性格上、多くの場合マウスを接続して使うことになると思われるが、こちらについても不満はない。
インタフェースを見ていこう。本体前面にSDメモリーカードスロット(SDXC対応)を搭載するほかは、すべて側面に振り分けている。左側面は手前側からマイク、ヘッドフォン、USB 2.0、右側面は手前側からUSB 3.0×3、HDMI出力、アナログRGB出力、ギガビットLANが並び、ちょうど着脱頻度の高いコネクタを手前側に置いたレイアウトだ。
高速なUSB 3.0を3基備えている点や、大画面テレビにHDMI経由で出力してゲームを楽しめるのがうれしい。なお、右側面のUSBポートはやや間隔がつまっているため、幅の広いUSBメモリなどを複数挿す際は干渉してしまうことがあるかもしれない。このほか、液晶ディスプレイ上部に200万画素Webカメラも内蔵する。カメラはキーボードのショートカットでオン/オフを設定できるので、ビデオチャット機能のあるメッセンジャーで意図せず自分側の映像を流してしまうといった誤操作を防止できる。
後編では、CPUにCore i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz)を搭載し、128GバイトSSD+1TバイトHDDのダブルドライブ構成を採用した「シルバーモデル」を中心に、旧モデル「i410」との性能比較や、IGZOパネルを採用した上位機「i421」とのディスプレイ比較など、ベンチマークテストや測定器を使って評価していく。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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