「VAIO Prototype Tablet PC」はクリエイター市場を揺さぶるモンスターになれるか林信行が見た「新型VAIO」(3/3 ページ)

» 2014年10月10日 21時11分 公開
[林信行,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

VAIOがクリエイター市場にアピールする意味

 汎用のパソコンは、すでに飽和市場で厳しい価格競争ばかりが続き、かつてPC業界の雄と言われた企業が次々と姿を消している。

 そんな中、実は付加価値が高い高性能なパソコンを出せば、それがきちんと売れる市場の1つがクリエイターの市場だ。元々、この分野はアップルが強かったエリア。1996年に、かつて1度はつぶれかけたアップルがスティーブ・ジョブズ体制の下で再起をかけて開発したのも「Pro」がつくクリエイティブ・プロフェッショナル向け製品である。それからアップルは一気にクリエイター市場を席巻するまでの復活を果たした。

 創造性をかき立てる製品デザインが重視されるクリエイターの世界、例えば今年も間もなく開催される「東京デザイナーズウィーク」などに行くと、パソコンはほとんどMacBookシリーズかVAIOしか見かけないというくらい、両ブランドはこの市場で影響力が強い。


 今、その市場に勝負をかけているのがマイクロソフトで、Adobe MAX 2014の展示コーナーでも、入り口すぐのところにかなり大きな展示コーナーを用意していた。さらにAdobe MAXの基調講演にCEOのサティア・ナデラ氏自らが登壇し、Adobeと共同でタッチ操作を中心としたクリエイティブ・コンピューティングの未来を開発している姿勢をアピールしている

 ちなみにAdobe MAXの展示会場では、PCメーカーとしてはほかにDELLが写真/ビデオ編集に特化したPCを展示していたのに加え、HPがハイパワーのタワー型と、本体内パーツの交換がとても簡単な一体型PC、Z1を展示していたが、実際にブースに立ちよる人たちを見ていても、クリエイター向けパソコンとしてはVAIOのほうがまだ人気が高い印象があった。

 アップルに加え、マイクロソフトという新たな強豪の追い上げも気になるところだが、VAIOの日本らしい丁寧な製品の作り込みや調整は、米国のクリエイターからの反応も上々。是非とも来年のAdobe MAXでは、基調講演で紹介されるくらいの成功を収めてほしい。

関連キーワード

VAIO | Adobe MAX | タブレットPC | クリエイター


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月31日 更新
  1. 13万円切りでCore Ultra 9 185H搭載! 片手で持てるミニPC「GEEKOM IT13 Max」のコスパと実力を検証する (2026年07月30日)
  2. キーボードの中にPCが丸ごとイン! HPが切り開く新ジャンル「キーボード内蔵PC」の使い勝手を徹底検証 (2026年07月28日)
  3. ゲーミングPCをリビングに持ち込むとどうなるか? 話題の「Steam Machine」をSteam Deckユーザーが買ってみた (2026年07月29日)
  4. アイオー、10GbE接続に対応した5ポート/8ポート搭載アンマネージスイッチングハブ (2026年07月29日)
  5. 苦労して手に入れた「Steam Controller」をPC/スマホ/ARグラスにつないでみた ゲーム体験や実用性は? (2026年07月30日)
  6. フルHDより広く4Kより見やすい! 31.5型ディスプレイ「ProLite XUB3297QSNP-B1J」がテレワークにピッタリな理由 (2026年07月29日)
  7. 手首を動かさず静かなクリック音で作業に集中できる「ロジクール M575SPd」がセールで33%オフの5280円に (2026年07月30日)
  8. ポタ電と組み合わせて使える「Soraiori ポータブルエアコン」がセールで16%オフの2万9980円に (2026年07月27日)
  9. NECPCが直販限定のスタンダードAndroidタブレット「LAVIE Tab T12」を発売 軽量設計で約6.5万円 (2026年07月30日)
  10. ナカバヤシ、Type-C接続も利用できるポータブルカセットプレーヤー (2026年07月30日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー