「1.19キロ」「12.8ミリ」のウスカルボディでアップした「YOGA 3 Pro」の実力を検証するCore M“上位モデル”の性能は? (1/4 ページ)

» 2014年11月28日 17時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

とにかく軽くなった! 薄くなった! 

 「YOGA 3 Pro」は、レノボの“YOGA”ブランドで13.3型ディスプレイを搭載したノートPCの最新モデルだ。従来のモデルでいうと「Yoga 2 13」、または、「Yoga 2 Pro」の後継になる。液晶ディスプレイの開く角度によって4つのスタイルに使い分けるコンセプトはそのまま受け継いでいる。従来のノートPCと同様の「クラムシェル」、タッチ操作をメインにデスク上で使う「テント」、映像視聴に最適な「スタンド」、立った状態や膝の上でリラックスして使いたい「タブレット」のそれぞれのスタイルに、ディスプレイの開く角度を変えるだけで切り替え可能だ。

YOGAシリーズの第3世代「YOGA 3 Pro」は、より薄く軽くなることで、4つのスタイルの実用度が大幅に向上した

 YOGAシリーズで利用できる4つのスタイルでは、クラムシェルはもちろんとして、実用面ではテントが意外と便利だ。ディスプレイを前面に置いたスタイルはスタンドとさほど変わらないように思えてしまうが、タブレットスタイルからほんの数センチ開いただけでも安定するテントスタイルなら設置面積がかなり小さくで済むので、ノートPCを置くスペースがなくても、サイズが限られたコーヒーショップの丸テーブルやカウンターのような場所にも置けてしまう。

YOGAシリーズのノートPCと同じく、ディスプレイを360度“ぐりん”と開くことで、ユーザーの利用にあった4つのスタイルで使うことができる

メディアプレーヤーのように使える「スタンド」スタイルと(写真=左)、設置面積を抑えることができる「テント」スタイル(写真=右)

 YOGA 3 Proで進化したポイントとして、最も分かりやすいのがヒンジデザインの変更だ。従来のモデルでは左右2カ所のヒンジで360度の回転を実現していたが、YOGA 3 Proでは6カ所に増やしてヒンジ1カ所あたりの負荷を軽くしたという。

時計のメタルバンドのようなデザインを採用した新開発のヒンジ。従来「ディスプレイを開け閉めする力」を2カ所のヒンジで支えていたが、ヒンジを6つに増やすことで、支える力を分散してヒンジ1つあたりの負荷を減らしている

 よく見ると、かなり複雑な構成だ。6カ所のヒンジは金属を編んだような見た目で、横から見ると4つの柱状のパーツから構成されている。これがディスプレイの角度に合わせて、しなやかに曲がる。それも、どれか1つだけが曲がるのではなく、4つの柱がバランスよく一定の角度で曲がっていく。6つのヒンジを繋ぐ部分は、腕時計のバンドのようなデザインだ。ヒンジを構成する金属的な輝きと質感は、YOGA 3 Proのデザインにおいても重要なアクセントになっている。

 なお、新しいヒンジを採用したおかげで、これまでのYogaシリーズノートPCでできなかった、ディスプレイを180度開いたときに完全なフラットになるようになった。

スタンドスタイル、テントスタイルと多彩な置きかたができるYOGAシリーズだが、意外にもユーザーからは、「完全フラットはできるように」というリクエストが依然として少なくないという。それに応えるのもヒンジ形状を改良する目的の1つだったという

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