Dellブースで「Venue 8 7000」搭載の3Dカメラを試す2015 CES(1/2 ページ)

» 2015年01月08日 16時46分 公開
[長浜和也,ITmedia]

2015 CESで一躍目立ったDellブース

 International CESのPC関連展示というと、これまでは、「日本未発表のVAIOを公開するソニー」「日本未発表のThinkPadを公開するLenovo」が主役だった。2015 CESでVAIOは姿を消してしまったが、そのソニーに代わって興味深いPC展示を行ったのがDellだ。

 これまでも、ホテルの一室や(CES会場から遠く離れた)レストランでバイヤー向けの小規模な説明会を行ってきたが、2015年は、CES会場と同じホテルのレストランにプライベートブースを設けて積極的に情報を発信している。その場所は、Lenovoプライベートの向かい側という、偶然かもしれないが、積極的に勝負を挑んでいるようにも見える。

 そのDellは、2015 CESにあわせて多くの新モデルを発表した。狭額縁ディスプレイを採用したコンパクトな13.3型ディスプレイ搭載ノートPC「XPS 13」(日本では「XPS 13 Graphics Pro」として登場)や、新デザインボディを採用したゲーミングノートPC「Alienware 15」「Alienware 17」が新しいモデルとして登場したほか、IDF14 San Franciscoで公開した3Dカメラ搭載のタブレット「Venue 8 7000 」を正式に発表した。2015 CESのDELLブースでも、3Dカメラを使ったリフォーカス機能を対応アプリともにアピールしていた。

 ここでは、Venue 8 7000の姿とともに、3Dカメラに対応したリフォーカス機能の挙動や専用のキーボードカバーを紹介する。

薄い、まるで板のようだ!

 Venue 8 7000は、インテルアーキテクチャを採用したAndroidタブレットだ。本体サイズは 124.4(幅)×214.8(高さ)×6(厚さ)ミリと薄く、重さは306グラムと8型ディスプレイ搭載タブレットとしては軽い。解像度も2560×1600ピクセルと、導入するOS(Windows、Android)に関係なく、8型ディスプレイ搭載タブレットとしては最も高い。


2014年9月のIDFデビューから4ヵ月をへてようやく正式に発表となった「Venue 8 7000」は、3Dカメラに注目しがちだが、重さ306グラム、解像度2560×1600ピクセルと、8型ディスプレイ搭載タブレットとしても飛びぬけたスペックを誇る

長辺左側面には電源ボタンと音量調整ボタンを備える

長辺右側面にはMicro SDスロットを用意する

短辺上面にはインタフェースやボタン類を設けていない

短辺底面にはMicro USBとヘッドセット端子を搭載する

上下左右側面の画像からも分かるように、Venue 8 7000を持った感触はまさに板。幅124.4ミリは片手持ちにはやや長いが、306グラムという軽さのおかげで、苦もなく使える

 しかし、このようなスペックの飛びぬけた高さ以上に2014年9月のIDF公開で多くの関係者が注目したのが、3Dカメラの搭載だ。背面に搭載した2基のレンズで被写体までの距離に関する情報(深度データ)を取得して撮影した画像データとともに保存するので、撮影したあとからフォーカスを変更できる「リフォーカス機能」が利用できるなど、カメラ関連機能を拡張してくれる。インテルは、3Dカメラの利用目的を「RealSence Snapshot」として訴求している。

背面やや下よりに搭載した2基のレンズによる3Dカメラ

インテルが提唱する深度データを利用する「RealSence Snapshot」に対応するカメラアプリでは、画面の左に表示する距離スライダーを調整すると、選んだ距離にある被写体にフォーカスをあわせる「リフォーカス機能」を利用できる

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