International CESのPC関連展示というと、これまでは、「日本未発表のVAIOを公開するソニー」「日本未発表のThinkPadを公開するLenovo」が主役だった。2015 CESでVAIOは姿を消してしまったが、そのソニーに代わって興味深いPC展示を行ったのがDellだ。
これまでも、ホテルの一室や(CES会場から遠く離れた)レストランでバイヤー向けの小規模な説明会を行ってきたが、2015年は、CES会場と同じホテルのレストランにプライベートブースを設けて積極的に情報を発信している。その場所は、Lenovoプライベートの向かい側という、偶然かもしれないが、積極的に勝負を挑んでいるようにも見える。
そのDellは、2015 CESにあわせて多くの新モデルを発表した。狭額縁ディスプレイを採用したコンパクトな13.3型ディスプレイ搭載ノートPC「XPS 13」(日本では「XPS 13 Graphics Pro」として登場)や、新デザインボディを採用したゲーミングノートPC「Alienware 15」「Alienware 17」が新しいモデルとして登場したほか、IDF14 San Franciscoで公開した3Dカメラ搭載のタブレット「Venue 8 7000 」を正式に発表した。2015 CESのDELLブースでも、3Dカメラを使ったリフォーカス機能を対応アプリともにアピールしていた。
ここでは、Venue 8 7000の姿とともに、3Dカメラに対応したリフォーカス機能の挙動や専用のキーボードカバーを紹介する。
Venue 8 7000は、インテルアーキテクチャを採用したAndroidタブレットだ。本体サイズは 124.4(幅)×214.8(高さ)×6(厚さ)ミリと薄く、重さは306グラムと8型ディスプレイ搭載タブレットとしては軽い。解像度も2560×1600ピクセルと、導入するOS(Windows、Android)に関係なく、8型ディスプレイ搭載タブレットとしては最も高い。
しかし、このようなスペックの飛びぬけた高さ以上に2014年9月のIDF公開で多くの関係者が注目したのが、3Dカメラの搭載だ。背面に搭載した2基のレンズで被写体までの距離に関する情報(深度データ)を取得して撮影した画像データとともに保存するので、撮影したあとからフォーカスを変更できる「リフォーカス機能」が利用できるなど、カメラ関連機能を拡張してくれる。インテルは、3Dカメラの利用目的を「RealSence Snapshot」として訴求している。
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