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レビュー
» 2015年03月24日 11時30分 公開

変形機構、液晶、キーボード、ペンの品質に迫る:ソニーから独立しても“最強伝説”は健在か?――新生「VAIO Z」徹底検証(後編) (3/6)

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

ハイエンドモバイルPCとしてインタフェースも必要十分

 もちろん、VAIO Zは薄型軽量に配慮しながらインタフェース類も妥協がない。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準装備する。LDS方式のアンテナを採用し、アンテナモジュールを従来より小型化することで、シャシーの中で自由な配置が可能になり、感度を向上させた。アンテナは液晶ディスプレイヒンジ部と、PC本体のスピーカー脇に内蔵している。

 本体装備の端子類は、USB 3.0ポートが2基(1基は電源オフチャージ対応)、4K(4096×2160ピクセル/30Hz)対応のHDMI出力、ヘッドフォン/マイク兼用端子に加えて、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、ステレオスピーカー、デュアルマイク、セキュリティチップ(TPM)、そして照度、加速度、ジャイロ、地磁気の各センサーも備えている。

 カメラについては、"Exmor RS for PC" CMOSセンサーの有効799万画素アウトカメラ、"Exmor R for PC" CMOSセンサーの有効92万画素インカメラを装備。いずれも高感度撮影に強い裏面照射型のセンサーを採用し、ここはソニー時代から引き継いだ仕様だ。ホワイトボードや紙の資料をアウトカメラで撮影し、自動で輪郭検出および台形補正を行い、OCR技術による単語検索まで可能にするスキャンアプリ「CamSanner」も備えている。

前面にインタフェース類はない
背面にはタブレットモードやビューモードで利用する音量ボタンがある
左側面にSDXC対応SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン/マイク兼用端子、HDMI出力、排気口、ACアダプタ接続用のDC入力を装備する
右側面に2基のUSB 3.0(1基は電源オフチャージ機能付き)、排気口、電源ボタンが並ぶ
タブレットモードでの側面。天面のアルミ板が畳まれて重なっているのが分かる。もちろん、この状態でも左右のインタフェースはフルに利用できる

 そのほか、ビジネスシーンでニーズが高い有線LAN環境への接続は、ACアダプタに連結して使う純正アクセサリであるIEEE802.11b/g/nの小型無線LANルータ「ワイヤレスルーター(VJ8WAR100)」を用意。アナログRGB(D-Sub)の映像出力についても、純正アクセサリでHDMIからD-Subに変換する「VGAアダプター」を提供している。

小型軽量のACアダプタ(19.5ボルト)は、VAIO Fit 13A世代とほぼ同じものだ。ACアダプタはUSB形状(5ボルト/1アンペア)の出力コネクタを装備しており、スマートフォンやモバイルルータの充電、純正アクセサリとして販売されている「ワイヤレスルーター(VJ8WAR100)」の接続に利用できる。この写真は、ワイヤレスルーターを接続した様子だ
HDMIからD-Subに変換する純正アクセサリの「VGAアダプター」。出先でのプロジェクター接続などに役立ちそうだ

大会議室でもしっかり聞こえる内蔵スピーカー

 実はサウンド機能も見逃せないポイントと言える。ソニー時代のVAIOが搭載していた「CLEAR PHASE」モードのようにキャッチーな名前の付いた高音質化技術は特に搭載されておらず、サードパーティの音響効果ソフトウェアも導入されていない。それでも、しっかり音がよいのだ。

 VAIO Zの内蔵スピーカーは、音楽鑑賞が主目的ではなく、プレゼンテーションでの利用を意識し、100人規模の大きな会議室でも外付けスピーカーを利用せず聞かせられることを目指して設計されたという。具体的には、筐体内のバッテリー周辺にある隙間を利用してスピーカーの容積を確保しながら形状を工夫し、音圧を高めた。

 実際に聞いてみたところ、マンションの部屋では、最大音量にすることがためらわれるほどパワフルで、最大にしても不快な音割れ、ひずみなどは感じられなかった。音質についても高音域だけでなく低音域までしっかりとカバーしており、ナチュラルによいサウンドという印象だ。

VAIO Zの発表会に展示されていたスケルトンモデルの底面。ボディ内部の大部分を占める白いバッテリーの左右手前に黒いスピーカーを敷き詰めているのが分かる
VAIO Zの発表会に展示されていた内蔵のステレオスピーカー。筐体内の隙間を利用して形状を工夫し、音圧を高めた

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