シンプルな裏面。ユーザーが容易にバッテリーを着脱できるような構造にはなっていない。手前側の左右にステレオスピーカーを内蔵している。アウトカメラは高感度撮影に強い"Exmor RS for PC" CMOSセンサーを搭載し、有効画素数は約799万画素だ
このようにパームレストの端を握って持ち上げても、剛性感がしっかり確保されており、たわんだりしない
VAIO Fit A13やVAIO Pro 13と見比べてみた
VAIO Zの本体サイズは324.2(幅)×215.3(奥行き)×15〜16.8(高さ)ミリ、重量は約1.34キロだ。同じ画面サイズとマルチフリップ機構を備えた旧機種「VAIO Fit 13A(SVF13N29EJS)」は、本体サイズが325.4(幅)×223.4(奥行き)×14.3〜17.9(高さ)ミリ、重量が約1.31キロで、実際に並べてみると、VAIO Zは高性能化とロングバッテリー化を進めつつ、ボディを小さく薄く絞り込んでいるのが分かる(重量はわずかに約30グラム増)。
左がVAIO Z、右がVAIO Fit 13Aの天面。VAIO Fit 13Aは粗めのヘアライン加工が施されている。VAIO Zのほうがフットプリントが少し小さい
左がVAIO Z、右がVAIO Fit 13Aの底面。VAIO Zは底面に頑丈で軽いUDカーボンを使っているほか、吸気口を多く設けて放熱を強化している。VAIO Fit 13Aの底面は樹脂製だ
左がVAIO Z、右がVAIO Fit 13Aの側面。VAIO Zは液晶ディスプレイ側を薄く仕上げているのが分かる
上がVAIO Z、下がVAIO Fit 13Aのメインボード。高密度実装技術を突き詰めたVAIO Zのメインボードは、VAIO Fit 13Aと比べて約2/3の面積しかない。これに端子類のサブボードを含めたとしても、従来より大幅に小型化が進んでいる。この基板小型化によって生まれた空間的な余裕は、高性能なプロセッサの実装と放熱設計技術、大容量バッテリーや高音質スピーカー、洗練された薄型軽量なボディデザインといった部分に割り振り、差異化を図っている
一方、同じ画面サイズの薄型軽量クラムシェルノート「VAIO Pro 13(VJP1311)」は、本体サイズが322(幅)×216(奥行き)×12.8〜17.2(高さ)ミリ、重量が約1.08キロだ。ほぼ同じフットプリントだが、VAIO Zのほうが約260グラム重い。VAIO Pro 13に対しては、圧倒的な性能と変形機構、ペン入力、スタミナがアドバンテージとなる。
左がVAIO Z、右がVAIO Pro 13の天面。フットプリントは同程度だ。VAIO Pro 13は変形機構がなく、UDカーボンを天面にも採用して軽量化に配慮している
左がVAIO Z、右がVAIO Pro 13の底面。いずれもUDカーボンを採用する。VAIO Pro 13は底面にも「VAIO」ロゴをあしらっており、より見られることを意識したデザインだが、クラムシェルノートなのでアウトカメラなどの機能はない
左がVAIO Z、右がVAIO Pro 13の側面。最厚部はVAIO Zが約16.8ミリ、VAIO Pro 13が約17.2ミリとほぼ同じだ