コスパが光るGTX 960M搭載ゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i5500」最速レビューNVIDIA最新ミドルレンジGPUを駆って登場!(1/3 ページ)

» 2015年03月30日 10時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
ココが「○」
・NVIDIA最新のミドルレンジGPUを搭載
・CPUもクアッドコアでハイパフォーマンス
・mSATAと2.5インチのデュアルストレージ構成
ココが「×」
・液晶ディスプレイの視野角が狭い
・キーボードがゲーミング仕様ではない
・静音性はいまひとつ

NVIDIAの最新ミドルレンジGPU「GeForce GTX 960M」を搭載

 マウスコンピューターのゲーミングブランド「G-Tune」からグラフィックス機能にNVIDIAから発表されたばかりのモバイル向けGPU「GeForce GTX 960M」を搭載したミドルクラスゲーミングノートPC「NEXTGEAR-NOTE i5500」シリーズが発売される。

 GeForce GTX 960Mは、その型番からも連想されるように、GeForce GTX 960のモバイル版だ。電力効率に優れた第2世代Maxwellアーキテクチャを採用した最新仕様のミドルレンジ向けモバイルGPUとして、モバイル派のゲーマーから注目を集めている。

 また、CPUにはクアッドコアのCore i7-4710MQ(2.5GHz/最大3.5GHz)、15.6型ワイドのフルHD液晶ディスプレイ、SSDとHDDのデュアルストレージなど、ゲームを快適に楽しむための性能とコストとのバランスを考慮したシステム構成になっている。

 他のG-tuneシリーズ同様、構成の一部はBTOでカスタマイズが可能で、メモリやストレージ構成が異なるいくつかのベースモデルが用意されている。今回はその中からゴールドモデル(NEXTGEAR-NOTE i5500GA1)の評価機を入手した。早速レビューしよう。

マウスコンピューターから登場したNEXTGEAR-NOTE i5500シリーズは、最新のミドルレンジGPUを搭載したコストパフォーマンス志向のゲーミングノートPCだ

光沢インプリント仕上げのシンプルなボディ

 ボディの具体的なサイズは、約376(幅)×252(奥行き)×34.9(高さ)ミリで、重量は約2.6キロだ。15.6型の液晶ディスプレイを搭載した光学ドライブ内蔵ノートPCとしては標準的なサイズ感といえる。

 デザインはいたってシンプルで、G-tuneのロゴがなければゲーミングマシンとは思わないだろう。トップカバーには艶やかな光沢仕上げの内側に、細かいテクスチャパターンをインプリントしている。ツルツルとした滑らかな手触りで、指紋も比較的目立ちにくい。また、トップカバーと同じパターンをキーボードベゼル/パームレストの樹脂素材の表面にもプリント。こちらは凹凸をつけた立体プリントで、サラッとした触感を出している。シンプルな中にもチープさを感じさせないセンスが光る。

 底面に内蔵するリチウムイオンバッテリーの容量は57ワットアワーで、公称のバッテリー駆動時間は約5.4時間と意外と長い。室内の別の部屋に移動して作業するくらいならば問題ないサイズと重量なので、柔軟な使い方ができるだろう。万が一、停電などがあった際にも心強い。

艶やかな光沢層の下に、細かいテクスチャパターンをインプリントしている。ツルツルと滑らかな手触りが印象的。指紋も比較的つきにくい

背面部にあるバッテリーは簡単に着脱が可能。底部カバーもネジなしで外れ、メモリソケットやmSATAスロット含む主要パーツにアクセスできる

ACアダプターはかなり大きい。実測サイズは、65(幅)×154(奥行き)×37(高さ)ミリ(突起部のぞく)、ケーブル込の重量は655グラムだ。なお、Battery Reportコマンドで出力したバッテリーのスペックでは、設計容量は56.16ワットアワー、フルチャージ容量は55.944ワットアワーだった

クアッドコアCPUとNVIDIA最新ミドルレンジGPUを採用

 基本スペックは、ゲームマシンとして申し分ない。CPUには、IntelのCore i7-4710MQを採用している。クアッドCPUコアを内蔵し、Hyper-Threadingで8スレッド同時処理が可能で、標準2.5GHz、最大3.5GHzと動作周波数も高速だ。

 グラフィックス機能は、NVIDIAのGeForce GTX 960M(2Gバイト)とCPU内蔵のIntel HD Graphics 4600とのハイブリッドグラフィックスを採用する。GeForce GTX 960Mは、NVIDIAの最新ミドルレンジGPUだ。GeForce GTX 980MやGeForce GTX 970Mには及ばないものの、3Dゲームを標準画質以上で快適にプレイできる3D描画性能を備えている。

CPUには、Core i7-4720HQを搭載している。第4世代Coreプロセッサーのハイエンドモデルで、クアッドCPUコアを内蔵し、動作周波数は標準2.5GHz、最大3.5GHzだ。GPUコアとしてIntel HD Graphics 4600を内蔵している。内蔵GPUの3D描画性能はあまり高くないが、省電力で動画再生などはスムースに行なえ、ハードウェアエンコーダとしてIntel Quick Sync Video(QSV)も搭載する

外部GPUとして、NVIDIAの最新モバイル向けミドルレンジGPU「GeForce GTX960M(2GB)」を搭載している。電力効率が高い第2世代Maxwellアーキテクチャのミドルレンジモデルで、CUDAコアは640基内蔵している

 NVIDIA Optimus Technologyによるハイブリッドグラシックス構成をとるため、GeForce GTX 960MとIntel HD Graphics 4600はアプリケーションごとにどちらを使うか決められている。ゲームなど高い3D描画性能が要求されるアプリケーションではGeForce GTX 960Mを、Webブラウズや動画再生などではIntel HD Graphics 4600をと、性能と消費電力が最適になるように使われる。

 このGPUの使い分けの判断はNVIDIAのドライバで自動的に行なわれるが、NVIDIAコントロールパネルで手動設定も可能だ(一部例外あり)。

グラフィックス機能は、NVIDIA Optimus Technologyにより、GeForce GTX980とIntel HD Graphics 4600をアプリケーションごとに使い分けられる。使い分けの設定はNVIDIAコントロールパネルから確認できる

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
Haswell-E+X99であと5年は戦える! 定番ゲーミングPCブランド「G-Tune」から先進のハイエンドモデルが堂々のデビュー!!


マウスコンピューター/G-Tune
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