VAIOは、5月25日にVAIO新製品の報道陣向け体験イベントを開催し、ビジネスユース向けに堅牢性と入出力ポートなどを強化した「VAIO Pro 13」の後継モデル「VAIO Pro 13 | mk2」や、より高性能を求めるクリエイター向けタブレットPC「VAIO Z Canvas」を披露した。
会場ではVAIO新製品のほかに、東芝が非接触通信技術「TransferJet」対応の製品を展示し、写真や動画といった大容量ファイルをVAIO Z Canvasに高速転送するデモも行っていた。これは、VAIO Z Canvasの購入者に台数限定で東芝のTransferJetアダプタをプレゼントするキャンペーンを実施しているためだ。ソニー時代のVAIOブランドでは考えられない協業と言えるだろう。
TransferJetは、対応アダプタ同士を3センチ以内に近づけることでデータを高速に転送できる(最大560Mbps)技術だ。それぞれのOSに対応するアプリとインタフェースに合わせたアダプタを使用すれば、機種を問わずTransferJetが使用可能になる。
製品ラインアップとして、Windows用USBアダプタ、Android用Micro USBアダプタ、iOS用Lightningアダプタ、そしてWindows用USBアダプタとAndroid用Micro USBアダプタがセットになったもの全4種を用意する(Mac用については未定だが、需要が高いことは認識しており計画中とのこと)。
VAIO Z Canvasに台数限定で付属するのは、TransferJetのUSBアダプタとMicro USBアダプタがセットになった製品だ。東芝セミコンダクター&ストレージの市村和也氏によれば、「VAIOがクリエイター向けのハイスペックモデルを開発する上で、ほかにはないフィーチャーを探していた。東芝としてはTransferJet内蔵の提案もしたが、まずは協業ということでVAIO Z Canvasにアダプタを付属することになった」と説明している。
ソニーストアでは、TransferJetアダプタが付属する初回生産分の予約はすでに終了しているが、5月29日の店頭販売分にも付属するとしている。VAIO 商品プロデューサーの伊藤好分氏は、「写真や動画、音楽をスマホやデジカメからVAIO Z Canvasへ高速に気持ちよく取り込んでいただいて、素材としてさまざまなクリエーションに役立ててほしい」と語っていた。
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