Lenovoは、北京でグローバル規模のテクノロジーイベント「Lenovo Tech World 2015」を開催した。Lenovo Tech World 2015は、全世界からメディア、カスタマー、および、ブロガーなどの「インフルエンサー」、そして、中国国内の「Lenovoファン」も含めた3800人以上が集まった。
基調講演では、Lenovo CEOのヤン・チン氏がメインスピーカーを務め、Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏、Microsoft CEOのサティア・ナディラ氏がゲストで登場し、Lenovoの世界市場における存在感をアピールした。
この基調講演では、「新しいThinkPad 10がWindows 10を搭載して2015年夏にリリース」することを明らかにしたほか、「Cast」「Magic View」「Smart Shoes」といった開発中のコンセプトモデルを公開した。加えて、会場ではこれらを実際に試すことができた。ここでは、展示していた「動くコンセプトモデル」を紹介しよう。
「Magic View」はセカンドディスプレイを搭載したデュアルディスプレイのスマートウォッチだ。光の反射を利用してバーチャルなイメージをセカンドディスプレイに表示することで、通常のスマートウォッチより高解像度表示を可能にしている。
メインディスプレイから下にスワイプすると、セカンドディスプレイが有効になってイメージを表示する。展示説明担当者によれば、解像度は800×480ピクセル相当という。なお、メインディスプレイとセカンドディスプレイの切り替えは、2本指を使ったスワイプのほか、横のボタン、あるいは(腕に装着した状態で)手を握る/開く動作でも行える。
チン氏が「Windows 10を搭載して2015年夏にリリースする」と明らかにした“新しい”ThinkPad 10は、当初タッチ&トライコーナーになかったが、公開時間が終わるころになってようやく姿を現した。外観的に従来のThinkPad 10と変わらないが、CPU(SoC)に開発コード名“Cherry Trail”世代のAtom Z8700、または、Atom Z8500を搭載するほか、ペンの入力精度向上を図っている。また、従来のThinkPad 10と同じくクイックショットカバーなどの多彩なオプションを用意するほか、TPMによるハードウェアベースの暗号化、指紋センサーやスマートカードリーダーオプションをそろえるなど、ビジネスクラスのセキュリティ機能も備えている。
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