「自作PCユーザーよ、人柱たれ」──高橋氏、「パーツの犬モデル」1周年記念イベントで自作PC動向予測「3.1とくれば当然」「Windowsじゃ!」(1/2 ページ)

» 2015年06月28日 19時28分 公開
[長浜和也ITmedia]

「DSP版、復活する……かも」

 ドスパラは、6月28日にPCパーツセット「パーツの犬」販売開始1周年を記念したイベントをサードウェーブデジノスのゲーミングPCショールーム「GALLERIA Lounge」で行った。イベントにはテクニカルライターの高橋敏也氏と声優で艦隊これくしょんでは阿賀野型軽巡洋艦のキャラクターボイスを担当している山田悠希さんが、パーツの犬モデルを使ったPCの組み立てに挑戦した。

 高橋氏は、6月初めに台湾の台北市で開催したCOMPUTEX TAIPEI 2015や日本マイクロソフトや半導体メーカー、PCパーツ関係者などから自ら取材していた情報から、これからの自作PCにおける動向を解説した。

会場になったGALLERIA Loungeは、サードウェーブデジノスのゲーミングPCブランド「GALLERIA」各モデルの体験スペースだ。PCゲームでGALLERIAシリーズの実力や快適なゲーム環境を実際に体験できる。地下フロアでは、ゲームデバイスを使用して使い勝手やゲームプレイの快適度を試せる「ゲーミングデバイス トライアル」も設置している

前日の広島イベントの疲れをものともせずに自作PC動向を解説する高橋敏也氏

 高橋氏が最初に取り上げたのは、Windows 10だ。アップグレード開始が7月29日に決まったものの、ダウンロードが始まるタイミングについて高橋氏は、「日本時間ではいつになるのか。日本時間でも29日なのか日本時間では30日なのか。イベントはやるのかやらないのか。個人的にはとっても大きな問題」と、これまでも新しいWindowsの販売開始イベントに参加して盛り上げてきた高橋氏ならではの悩みを語った。なお、イベントではDSP版にも言及し、「日本マイクロソフトに聞いてみたが何も分からない状態」としながらも、休憩中に来場者との雑談で「DSP版、復活するかも……」とも述べている。

 「3.1とくると、どうしてもWindowsと言ってしまう」という高橋氏は、続けてUSB 3.1を取り上げた。高速通信が可能でコネクタの差し込みも“楽”になり、対応するデバイスも幅広いと期待を示す高橋氏は、「スキルの高い自作PCユーザーは新しいものは待ってしまうものだが、ぜひ、人柱になってもらいたい。いろいろ試して失敗して、それを読んだほかのユーザーが避けられるようにたくさんの地雷を踏んでほしい」と歴戦の(そして数多くの修羅場をくぐりぬけてきた)高橋氏らしいメッセージで集まった来場者に訴えた。USB 3.1は、対応するマザーボードも登場し、マザーボートが登場すれば対応する周辺機器も増えると述べている。

 CPUでは、インテルがラインアップを追加したデスクトップPC向け第5世代Coreプロセッサー・ファミリーを紹介した。取り上げたのはやはり統合したグラフィックスコア「Iris Pro Graphics」で、高橋氏は「AMDのAPUに近くなった」と評している。ゲームタイトルにおける実用度については、最新の3Dゲームは難しいものの「World of Tanksはしっかり動いた」としている。

 COMPUTEX TAIPEI 2015の話題では、インテルの“Skylake”世代のCPUに対応したIntel 100シリーズチップセット搭載マザーボードとともにPCI Express x4対応で性能が大幅に向上したSSDを取り上げ、「2015年後半はSSDがとても速くなるとともに、従来タイプ(Serial ATA 6Gbps対応)のSSDは価格が下がる」という見通しを示した。

まとめることで割引率高いお買い得のパーツの犬モデル

 自作PCの動向解説に続いて、高橋氏は「パーツの犬」を紹介した。パーツの犬は、もともと、ドスパラで扱っているPCパーツを検証してその結果をレビューとして紹介しているブログだ。ドスパラでは、パーツの犬が監修した自作パーツのセットを「パーツの犬モデル」として販売している。イベントでは、人気の高い「モデル001」「モデル003」を取り上げた。モデル001はCore i5 4460を基幹としたコストパフォーマンス重視構成で、モデル003は、Core i7-4790Kを基幹としたオーバークロックもできるハイエンド構成になる。

パーツの犬とのトークにやや戸惑っていた感の高橋氏だが、見ているほうは意外に楽しんでいた

 モデル003では、グラフィックスカードで「GeForce GTX 960」と「GeForce GTX 970」が選べる。高橋氏は、GeForce GTX 970について、「4Kのトラブルがあったものの、フルHD解像度ならば問題なく、ほとんどのゲームタイトルが快適に動く性能を持っている。最新のハイエンドグラフィックスカードは10万円に近い価格だが、それとくらべてGeForce GTX 970は購入しやすい価格だ。いま最もお勧めできる」と評価している。

 また、「(パーツの犬モデルは)ショップの事情でパーツを選んで売っているのでは」というユーザーの疑問にたいして、「ユーザーに購入してもらえるようにお買い得感のあるパーツを用意しないと意味がない。そのために、ショップが得意とするものをセットにして構成する。まとめることで割引率も高くできる」と説明している。

 パーツの犬では、ユーザーの声を反映したモデルも用意する予定で、高橋氏がリクエストした「LGA 2011v3に対応するモデルを出してよ」という意見には「無理です」と即答したが、「ならば、Mini ITXは?」というリクエストには「……考えておきます」と答えている(と答えているがすでにMini-ITX対応モデルはあったりする)。

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