ココが「○」 |
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・端子と剛性を強化した軽量ボディ |
・上質なディスプレイと入力環境 |
・第5世代Core+PCIe SSDの高性能 |
ココが「×」 |
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・先代よりわずかに厚く重くなった |
・駆動時間が若干短くなった |
VAIOの13.3型モバイルノートPC「VAIO Pro 13 | mk2」は、2013年夏に登場して人気を博したプレミアムな薄型軽量Ultrabook「VAIO Pro 13」の後継機だ。
一見、先代機とほとんど変わらない外観だが、実は全面的に設計を見直しており、ビジネスプロフェッショナル向けの質実剛健なモバイルノートPCに生まれ変わっている。Intel最新の第5世代Coreプロセッサ(開発コード名:Broadwell)を採用するとともに、ユーザーからのフィードバックを受けて弱点を解消し、さらに堅牢性や業務マシンとしての使い勝手にもこだわった。
前回レビューした通り、コンセプトの変更により先代機から厚さと重さは若干増したものの、携帯性を損なうことはなく、数々の改善点がモバイルノートPCとしての総合的な完成度を高めている。特にキーボードとタッチパッドの使いやすさ、放熱性、静音性、手に持ったときの剛性感といった、スペックに現れない部分での進化を実感できた。
今回は2015年7月から出荷を開始したばかりの新色「シルバー」のモデルから、PCI Express接続の高速SSDを備えた構成を入手できた。そのビジュアルとパフォーマンスを中心にじっくり見ていこう。
ボディの素材は、液晶ディスプレイ部のトップカバーにマグネシウム合金のダイキャスト、本体部のベースボディに高剛性樹脂を採用している。新色のシルバーはボディ全体を明るい銀で覆いつつ、サンドブラスト風の細かな表面加工で反射を抑えており、華やかながらも落ち着いた雰囲気だ。ミラー仕上げのVAIOロゴや、ヘアライン加工のヒンジ部オーナメントが、デザインによいアクセントを与えている。
液晶ディスプレイを開いた状態の見た目も美しい。アルミニウム素材のパームレストにはヘアライン加工、タッチパッドの周囲にはダイヤモンドカット加工を施しているが、それらも目立ちすぎず、さりげない意匠でいやらしさがない。キートップのマットブラックとの相性もよく、ソニー時代に販売していたシルバーモデル(キートップもシルバー)より洗練された印象を受ける。
タッチパネルなしの構成は本体サイズが322(幅)×216.5(奥行き)×13.2〜17.9(高さ)ミリで重量が約1.03キロ、タッチパネル付きの構成は本体サイズが322(幅)×217.1(奥行き)×14.3〜18.9(高さ)ミリで重量が約1.16キロだ。3基のUSB 3.0ポート、1000BASE-Tの有線LAN、アナログRGB出力(D-Sub)まで内蔵して、この薄さと軽さなのだから文句はない。バッテリー駆動時間は公称約9.4〜10.4時間(JEITA 2.0)と十分だ。
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