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» 2015年09月19日 13時00分 公開

EIZOの国内初披露ゲーミングディスプレイ「FORIS FS2735」を体験してきた――スマホ/クラウド連携に対応東京ゲームショウ2015(1/2 ページ)

2015年も東京ゲームショウにEIZO、MSI、SteelSerieの3社が共同出展。スマホやクラスドサービスと連携し、独自の視認性向上技術、144Hz駆動IPSパネル、AMD FreeSyncも備えたEIZOの27型ゲーミングディスプレイ「FORIS FS2735」をチェックした。

EIZO/MSI/SteelSerieの最新PCゲーミングデバイスが集結

 「東京ゲームショウ2015」(千葉県・幕張メッセ、9月19日〜20日一般公開)では、最新のPCゲーミングデバイスが多数出展されている。

 中でも目を引くのが、EIZO、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)、SteelSerieが昨年に引き続き3社合同で出展しているブース、その名も「PCゲーム最前線!」だ。

EIZOの27型ゲーミングディスプレイ「FORIS FS2735」をはじめ、各社の最新ゲーミングデバイスをまとめて体験できる
EIZO、エムエスアイコンピュータージャパン、SteelSeriesの3社共同ブース。名前は「PCゲーム最前線!」とのこと

EIZOからFreeSync対応/144Hz駆動/スマホ連動の新感覚ディスプレイ

 EIZOは未発売の27型ゲーミングディスプレイ「FORIS FS2735」を出展していた。8月にドイツのゲームイベント(gamescom 2015)で発表された製品で、日本では初の一般公開となる。国内の発売時期は今冬の予定で、価格は未定だ。

 FORIS FS2735は、144Hz駆動に対応した27型WQHD(2560×1440ピクセル)のIPSパネルを採用。AMDのディスプレイ同期技術「FreeSync」(GPUからの映像出力フレームとディスプレイのリフレッシュレートを同期させてティアリングを抑える)にも対応する。

144Hz駆動の27型IPSパネルを搭載することに加えて、AMDのFreeSyncに対応する

 ユニークなのは、EIZO独自のスマホアプリ/クラウド連携機能を備えていることだ。Bluetooth Smartを同社製ディスプレイで初めて搭載し、専用のAndroid/iOSアプリ「G-Ignition Mobile」(今冬リリース予定)を使ったディスプレイの色合い調整機能や、同社開発のクラウドサービス「G-Ignition Drive」で色合いの設定値をクラウド上に保存して共有できる機能が用意されている。

 ブースでは、FORIS FS2735とBluetoothでペアリングしたiPhoneを使って、G-Ignition Mobileを試すことができた。一般の来場者もEIZOスタッフに声をかければ、iPhoneからの操作を体験できるという。

「G-lgnition Mobile」のスマホアプリ。写真はiOS用(iPhone用)だが、Android用も提供する。スマホアプリなので、ディスプレイに接続している機器がPCでも、家庭用ゲーム機でも関係なく、タッチ操作でカラー調整が可能だ
ディスプレイの右下、青色に光るLEDが「ペアリング中」を示している。画面内のメニューからもペアリング中であることを確認できる
iPhoneでG-lgnition Mobileを起動したところ
FORIS FS2735のカラー調整データを取得中
カラー調整データを取得すると、このようにディスプレイの各種設定がまとめて表示される。各設定の数値はボタンになっており、それぞれタップすることで調整が可能だ

 スマホとFORIS FS2735のペアリング状態は、ディスプレイ右下にあるLEDでも確認でき(ペアリング時は青)、誤操作がないよう工夫されている。G-lgnition Mobileアプリのカラー調整メニューからは、ブライトネス、コントラスト、色温度、Smart Resolution(超解像)、Smart Insight(視認性向上)、ガンマなど一通りの設定が可能だ。

 ディスプレイのOSDメニューを見ながら本体やリモコンのボタンで操作するのに比べて、スマホアプリのタッチ操作で各種カラー調整ができるのは極めて快適だった。

 このほか、G-Ignition Mobileにはスマホにかかってきた電話やSNSの着信通知をFORIS FS2735の画面上に表示する機能もある。ゲームに夢中で大事な電話に気付かなかったなどのトラブルを防げる機能という。

G-lgnition Mobileアプリのタッチ操作でディスプレイの色温度を5600Kと低く設定。画面が赤っぽく変化するのが分かる
今度は8800Kまで色温度を上昇。当然、画面が青っぽく変化する

 ちなみに、ディスプレイ本体の操作ボタンは前面ではなく背面下部に搭載され、ユーザーは画面の下から背面に指を回り込ませて、手探りで操作する格好になる。

 前からボタンが見えず最初は分かりづらいが、ボタンの1つは上下左右に動くスティック型になっており、画面上には各ボタンのガイドも表示されるため、慣れればゲームコントローラーのような感覚で迷わず操作できるかもしれない。

背面ボタンを操作し、「オーバードライブ」の設定をしている様子。正面からボタンは見えないが、画面の下には操作ガイドが表示され、ボタンの位置と機能が把握できるよう設計されている

 クラウドサービスのG-Ignition Driveは、こうしてユーザーがカスタマイズしたFORIS FS2735の設定値をクラウド上に保存して共有するための仕組みだ。友人や同じゲームチーム内で設定値を共有したり、有名なゲームプレイヤーの設定値を自分のディスプレイに反映したり、あるいはゲーム大会で同じ設定値を複数台のディスプレイに適用しやすくしたり、といった使い方が想定されている。

 今回のブースでは、まだ開発中のデモ版とのことだが、PC経由でクラウドにアップロードされたカラー調整の共有やインポート機能が有効だった。具体的には、人気ゲームタイトルごとにアップロードされたカラー調整データ(ニックネーム、チーム、登録日、ダウンロード数、コメント)の共有、インポートのデモが同ブースで体験できる。

独自のクラウドサービス「G-Ignition Drive」

 EIZOのFORISシリーズと言えば、独自の視認性向上技術「Smart Insight」も大きな特徴だが、FORIS FS2735では第3世代の「Smart Insight Demolition」に進化した。

 従来は暗部のみ自動認識・補正していたが、Smart Insight Demolitionでは白を多く含むまぶしいシーンでも機能する。これにより、明るいシーンでも暗いシーンでも、ゲームプレイで対戦相手を見つけやすくなるなどのメリットが期待できる。

 また、従来は垂直リフレッシュレート60Hzまでの対応だったSmart Insightが、FORIS FS2735では搭載する液晶パネルに合わせて144Hzでも適用可能になった。ディスプレイ内部の映像処理エンジンもアップデートされている。

画面を2分割で表示して「Smart Insight Demolition」の効果をチェックできるデモ。画面左がオフ、画面右がオンの状態だ。画面全体が明るく補正されていながら、破綻のない映像を実現している(展示機は未発売製品であり、発売時には仕様変更になる場合がある)
こちらのデモはFreeSyncがオン、VSyncがオン、フレームレイトは60fpsの状態。この写真はカメラ側のシャッター速度が1/20秒だったので、風車の映像が少しブレてしまったが、目視では気にならない

 実際にSmart Insight Demolitionを適用してみると、視認性の違いは一目瞭然だ。暗部も明部も見やすさが向上している。これをうまく使えば、隠れた対戦相手をいち早く発見して撃破するなどの優位性が発揮できるだろう。144Hz駆動のおかげか、動画のブレも抑えられている。FreeSyncのデモもチェックしたが、ブースで見た限りではティアリングのない滑らかな表示だった。

 なお、取材したFORIS FS2735に接続されたデモ用PCは、グラフィックスカードが「MSI R9 390X GAMING 8G」(AMD Radeon R9 390X)、マザーボードが「MSI H170A PC MATE」(Intel H170)、CPUがCore i5-6600K(3.5GHz/最大3.9GHz)といった構成だった。

ブースを案内してくれたEIZO営業1部パートナー営業課コンシューマグループの沼尻浩一氏(左)、企画部販売推進課の大友由惟氏(右)
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