インタビュー
» 2015年11月15日 06時00分 公開

IT記者はプロゲーマーの夢を見るか?:どんなスキルが身に付く? 話題の「プロゲーマー専門学校」に潜入してきた (2/3)

[村上万純,ITmedia]

ゲーマーの前に、いち社会人

―― 具体的にどんなスキルが身に付くのでしょうか。現時点で公表できる範囲でカリキュラムを教えてください。

東京アニメ まだ完全ではないですが、大枠のカリキュラムは決まっています。主なものは以下の通りです。

主なカリキュラム

プロフェッショナルマインド:プロe-sportsシーンで活躍する人材に必要なプロマインドやスキルを養成。

ビジネスマナー:e-sportsシーンで活躍する人材に必要な社会人としてのマナーや心構えを習得。

コミュニケーションスキルアップ:良好な人間関係の構築を目的に、自己表現・ホスピタリティスキル・サービスマインドを学ぶ。

ゲーム基礎実習:さまざまなe-sportsタイトルゲームの基礎知識やルール、世界に通用する戦略や戦術の基礎知識を学ぶ。

セルフマネジメント:厳しいプロe-sportsシーンで生き残り、活躍するための強い人間力を身に付けるために、自己認識・自己管理を学ぶ。

プレゼンテーション:自己表現力やトーク術を身に付けることによりe-sportsシーンで必要なプレゼンスキル・インタビュースキルを習得。

キャリアプログラム:自立した社会人・職業人を目指し、職業観・就業観・働くことの価値観を身に付ける。


―― すみません、勝手に「対戦格闘100人組手」や「1秒間に16連射する練習」などを想像していたのですが、社会人としての基礎を身に付ける場なんですね。

東京アニメ あくまで専門学校ですので、社会に出て仕事をするための総合的なスキルを学びます。「グローバルに活躍する人材の輩出」を目指していますので、語学も勉強できます。

―― e-sports業界の専門知識も学ぶけれど、土台があれば他の道にも転向できるということですね。

東京アニメ そうですね。例えば、ゲーム実況・MC&声優専攻で学ぶ声にまつわる基礎的なスキルなどは、アニメ声優や俳優コースでも応用できると思います。

photo e-sports関連メーカーがバックアップする。発表された講師陣もe-sports界で活躍するメンバーがそろっている

 未開拓な分野だけに、講師によって教え方も特徴が出そうだ。個人の経験則を元に指導をする、体系的にノウハウを教えるなど、やり方もさまざまになるだろう。

 勘のいい読者ならどういったタイトルを学ぶのかおおかた予想が付いているだろうが、日本は米国や韓国などと比べると“e-sports後発国”で、特にPCゲームについては海外のトレンドを後追いしているのが現状だ。最近ではオンラインカードゲーム「Hearthstone」の世界大会の優勝者が10万ドルを手にしたが、高額な賞金の対象となるタイトルは日々移り変わっていく。世界の動きにカリキュラムや講師陣が追いつけるかどうかは懸念点として挙げられる。

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