どんなスキルが身に付く? 話題の「プロゲーマー専門学校」に潜入してきたIT記者はプロゲーマーの夢を見るか?(1/3 ページ)

» 2015年11月15日 06時00分 公開
[村上万純ITmedia]

 2015年2月、日本初となるプロゲーマー養成コースの創設を発表して一躍話題となった東京アニメ・声優専門学校(以下、東京アニメ)。世間では「プロゲーマー専門学校」と呼ばれているが、正確には東京アニメが新設した学科「e-sports プロフェッショナルゲーマーワールド」を指す。来年4月に開講予定で、一般入試の受付も11月から始まった(AO入試は定員に達したので締め切り)。

photo プロゲーマーを育成する学科を新設。設備もバッチリだ

 前代未聞の学科を前に、「どうすればプロゲーマーになれるの?」「プロゲーマーって食べていけるの?」「学校で何を学ぶの?」「他の就職先はどんなところがあるの?」など、疑問の声は尽きない。聞き慣れない職業のため、親を説得するのに苦労している入学希望者もいるかもしれない。

 例えばにわかゲーマーの筆者が今からプロゲーマーを目指すことは可能なのか? 実際に江戸川区・西葛西にある東京アニメに潜入し、その目で確かめてきた。

photo 東京アニメ・声優専門学校の総合校舎

「入学希望者の数は想定以上」 人気の専攻は……

 東京アニメの校舎は、西葛西駅徒歩3分の総合校舎と、駅から少し離れたところにある北葛西校舎がある。外もやや薄暗くなってきた夕方に訪問したにも関わらず校内は活気があり、すれ違う生徒の誰もが全力であいさつをしてくれる。アニメ・ゲーム好きな仲間がいると聞いてやってきたのに、思っていたより体育会系な雰囲気だ。

 日本でプロゲーマーと聞くと、「ストリートファイターシリーズ」で世界的に活躍している梅原大吾選手を思い浮かべる人が多いだろう。梅原選手のように、ゲーム周辺機器メーカーとスポンサー契約を結ぶ場合もあれば、大会で賞金を稼いだり、既存のプロチームと契約したりと、その実態はさまざま。「プロゲーマーになるとこんな就職先があって、年収はこれだけあります」と一概にはいえず、プロ野球選手やサッカー選手のように制度がしっかり整っているわけでもない。

 また、e-sportsはコンピューターゲーム(ビデオゲーム)を競技やスポーツとして捉える際の総称とされている。世界規模では賞金総額が1000万ドル(約13億円)の大会も開催された。ジャンルは、「League of Legends」のようなMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)や、「StarCraftシリーズ」のようなRTS(リアルタイムストラテジー)の他、対戦格闘、スポーツ、レース、FPS(ファーストパーソン・シューティング)などがある。

 東京アニメの新設学科は「プロゲーマーの養成所」というイメージが強いが、実は「総合プロゲーマー専攻」「ビジネス&宣伝プロモーション専攻」「ゲーム実況・MC&声優専攻」「イベント&テクニカルスタッフ専攻」という4つの専攻がある。各専攻ではゲームのテクニックだけでなく、e-sportsイベントの実況やMCのスキル、大会の企画・運営のノウハウ、ビジネスやマーケティングに関する知識の習得などを目指す。

photo 4つの専攻を用意

―― 前代未聞の発表にネットではかなり話題になっていた印象ですが、反響はいかがですか。

東京アニメ事務局(以下、東京アニメ) これまで累計で数百件もの問い合わせがあり、各方面から注目していただいていると実感しています。6月に開始したAO入試もすぐに定員に達しました。春夏は特に入学希望者の問い合わせが多かったですね。

―― ゲームの設備が充実していますが、学費はいくらなんですか。

東京アニメ 年間146万円の学費で2年間勉強します。

―― 人気のコースや男女比はどうですか。

東京アニメ おおむね想像されている通りかと思います。

―― (男性が多いんだな……、人気コースは、やはり総合プロゲーマー専攻だろうか)。オープンキャンパスに来る学生はどんな人がいますか。

東京アニメ ゲームスキルやe-sportsへの認識などは個人差がありますね。進路相談も受け付けてますので、疑問点や不安な点はその場で解消しています。メディアに公表していない具体的なカリキュラム内容もそこで教えます。

photo 校内にはイベントスペースもあり、ゲーム大会の配信をすることも。配信機材が充実しているのも同校ならでは
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