スマホの世界、特にいろいろなメーカーが入り乱れるAndroidでは、OSの使い勝手が安定して市場も成熟したがため、スペック競争や価格競争に陥りがちです。しかしWindows 10 Mobileは違います。出始めの今はまだ苦労するところがありつつも、徐々によくなっていく流れにいち早く乗れる、という先駆者的な楽しさがあります。
しかも決してハイエンドクラスではなく、ミドルクラスのNuAns NEOが妙にいとおしく思えるのは、外装やいろいろと細かいギミックに強いこだわりを持って作っているからではないかと思います。
NuAns NEOの本体(CORE)は3万9800円(税別、以下同)ですが、カバーは別売なので同時購入が必須です。TWOTONEカバーは、上側のトップカバーが1500円、下側のボトムカバーが1400円なので、最低価格は4万2700円となります(ナチュラルウッドのカバーはそれぞれ100円増)。FLIPケースは2750円(ナチュラルウッドは3680円)です。洗練されたボディーを見て触れたなら、価格は納得できるのではないでしょうか。
最後に余談かもしれませんが、現時点でWindows 10 Mobileスマホを一通り使った後に、ふとAndroidスマホ(筆者の場合はXperia)に戻ると、あまりのアプリ環境の快適さから「今までささいなことにツッコミを入れてゴメンよ」という気持ちが芽生えたのも事実です。どっちにも愛着が沸く結果になるので、繰り返しになりますが、スマホ好きなユーザーは2台持ちをおすすめします。
さて、ミドルクラスのWindows 10 Mobileとしては、このNuAns NEOに続いて、「VAIO Phone Biz」の発売も4月に控えています。VAIO Phone Bizは着せ替えスマホ的な楽しみこそありませんが、5.5型フルHDディスプレイや3GBメモリを備えていて、NuAns NEOより少しハイスペック寄りの仕上がりです。
こうしたモデルの登場が続くことで、Windows 10 Mobile市場が盛り上がると、これから先もっと楽しい世界が待ってるんじゃないか、なんて期待もしています。
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