これぞゲーミングディスプレイの最先端 EIZO「FORIS FS2735」徹底レビュー圧倒的スペック+スマホ連携で新次元へ(4/6 ページ)

» 2016年02月28日 09時30分 公開

スマホがディスプレイのリモコンになる「G-Ignition Mobile」

 FORIS FS2735の独自機能の中でもとりわけ目を引くのが、スマートフォン用アプリの「G-Ignition Mobile」だ。FORIS FS2735本体に搭載されたBluetoothでスマートフォンと接続し、G-Ignition Mobileアプリを用いることで、本体側のボタンやOSDメニューによって設定していた項目が、スマートフォンから行えるようになる。つまり、スマートフォンを液晶ディスプレイのリモコン代わりに使えるのだ。

 G-Ignition Mobileアプリは、Android版とiOS版が用意されており、どちらもアプリストアから無料でインストールできる。メーカーである「EIZO」と入力して検索すれば、すぐ見つかるはずだ。

G-Ignition Mobile スマートフォンでディスプレイの各種設定が行える「G-Ignition Mobile」アプリ

 スマートフォンとの連携は、FORIS FS2735本体のOSDメニューから「Bluetooth機能」をオンにし、その下にある項目の「ペアリング」を選ぶ。すると、そこにFORIS FS2735の「デバイス名」が表示される。このとき、スマートフォン側でもBluetoothデバイスの検出を行えば、本体側に表示されたFORIS FS2735のデバイス名が表示されるはずだ。後はスマートフォン側で接続を設定することで、FORIS FS2735とのリンクが確立する。

本体のBluetooth設定 まずはFORIS FS2735本体のOSDメニューから「Bluetooth機能」をオンにし、その下にある項目の「ペアリング」を選ぶ
スマホでのペアリング 次にスマートフォンからFORIS FS2735のデバイス名を選択すれば、ペアリングは完了する

 この段階まで進んだら、ディスプレイの設定に関してはスマートフォン上のG-Ignition Mobileアプリから操作可能になる。FORIS FS2735の電源、入力の切り替え、画面の明るさや色合い、Smart機能の設定、音量の調整など、本体側のボタンでは操作しづらいところもスマートフォンから簡単に操作できるので、かなり快適だ。

 G-Ignition Mobileからカラー調整メニューを選択すると、ディスプレイの設定内容がスマートフォンにダウンロードされるので、少しだけ待つ必要がある。G-Ignition Mobileで設定した内容は、ほぼリアルタイムで表示画面に反映される仕組みだ。ただし、スマートフォン側のスペックやBluetoothコントローラ/ドライバの質によっては、レスポンスに差が生じる(EIZOによれば、iPhoneは高速、Androidは製品によって性能の差が出るという)。

 もう1つ、G-Ignition Mobileではスマートフォンに電話がかかってきた場合や、FacebookなどのSNSでコメントが付いた場合、それをFORIS FS2735のOSDとして通知する機能も利用できる。特にヘッドフォンを付けてゲームをプレイしているような場合は、着信に気付かないことも多いが、この機能があれば心配無用だ(もちろん、邪魔なら通知をオフにすることもできる)。

G-Ignition Mobileの利用例 スマートフォンから操作するため、ディスプレイ本体の画面はそのままで、UIが被ることなく、対象となる映像を確認しながらディスプレイの各種設定が行える
メイン画面カラー調整画面 G-Ignition Mobileのメイン画面からは、ディスプレイの電源、音量、映像入力の切り替え、プリセットのカラーモード選択が行える(画像=左)。カラー調整メニューは別の画面に用意されている(画像=右)。カラー調整の項目は一覧になっており、この画面だけで設定内容を確認できる
輝度設定ガンマ設定 カラー調整で設定したい項目を選ぶと、このようなメニューが現れる。輝度(画像=左)とガンマ(画像=右)の設定メニュー
通知機能 通知機能では、SNSなど何を通知するのかを設定可能だ。スマートフォンにインストールされているアプリによって、このメニュー内容は変わってくる

クラウドを活用した新提案「G-Ignition Drive」

 G-Ignition Mobileの機能はそれだけではない。クラウド機能「G-Ignition Drive」も用意されている。こちらは同クラウドサービスへの登録が必要だが、加入しておけばクラウド上にディスプレイの設定をアップロード/ダウンロードすることが可能だ。例えば、FORIS FS2735が置いてある友人宅やゲームイベントの会場などで、自宅同様のディスプレイ設定を呼び出して直ちに反映させることもできる。

 自宅のみで運用するならば、このクラウド連携はあまりメリットがないようにも思うかもしれないが、他のFORIS FS2735ユーザーが登録した設定をダウンロードできる点に大きなメリットがある。ゲームタイトル別に国内外のユーザーがアップロードした設定をダウンロードして試したり、プロゲーマーが登録した設定を参考にして、自分にとってベストな設定を追求したり、といったことが可能なのだ。

 自分の設定をアップロードする際には、ゲームタイトルとコメントを書き込むことができ、合わせて登録日時とダウンロード数を知ることもできる。設定を他のユーザーに公開せず、個人的な設定としてクラウドに登録することも可能だ。後述するPC用ソフトウェアでは、ローカルのPCへ設定のエクスポートも行える。この機能を活用すれば、ゲームタイトルや用途別に無数の設定を扱えるというわけだ。

スマホのG-Ignition Drive登録スマホのG-Ignition Driveメニュー 初めてG-Ignition Driveを利用する際は「新規登録」を選び、メールアドレス、ニックネーム、パスワードを登録する(画像=左)。G-Ignition Driveではゲームタイトルごとに設定を検索できる(画像=右)

Windows PC用の設定ソフトウェアも用意

 スマートフォン用アプリだけでなく、Windows PC用の設定ソフトウェア「G-Ignition」も用意されている。こちらは製品付属のユーティリティディスクからインストールできるほか、EIZOのサイトからダウンロードすることも可能だ。対応OSはWindows 7〜10(32bit/64bit両対応)、利用にはOpenGL 3.0以上に対応したグラフィックスカードが必要となる(Intel GMAシリーズなどは非対応)。

 PC用のG-Ignitionでは、FORIS FS2735のカラー調整が行えるのはもちろん、設定ファイルの保存、G-Ignition Driveとの連携、マルチディスプレイの一括設定などに対応している。アプリケーションごとにカラーモードを割り当てられる「オートカラー」設定もあり、これを使えば、起動するアプリケーションに応じてカラーモードを自動で切り替えることも可能だ。

 ホットキー設定に対応しているのも見逃せない。FORIS FS2735の機能をキーボードの任意のキーに割り当てることで、キーボードからFORIS FS2735を操作できる。PCゲームをしながら状況に応じてカラーモードを素早く切り替えるといったことが、手元のキーボード操作だけで行えるため、ゲームプレイ中の設定変更はスマートフォンアプリのG-Ignition Mobileより使い勝手がよい。

G-Ignition Windows OS上からFORIS FS2735のディスプレイを設定できるソフトウェア「G-Ignition」
カラー調整 G-Ignitionのカラー調整メニューは、大きな画面を活用した分かりやすいUIだ
G-Ignition Drive クラウド機能のG-Ignition Driveは、PCからも利用可能。チャートで設定内容の傾向を見たり、コメントを確認したりできる
Auto Color アプリケーションごとにカラーモードを割り当てられる「オートカラー」設定も用意
Hot Keys キーボード操作でディスプレイの設定を即座に変えられる「ホットキー」機能

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