DS216j上の共有フォルダを利用するためにはユーザーを登録する必要がある。guestアカウントを有効にすれば誰でも利用可能にすることも可能だが、セキュリティの観点から利用者ごとにユーザーを作成することが望ましい。
ユーザーに対しては、各共有フォルダにどのようなアクセス権限を与えるかを設定する。アクセス権限はアクセスなし(NA:Not Available)、読込み/書込み(RW:Read/Write)、読込み専用(RO:Read Only)から選ぶ。また、ユーザーはグループで管理することもできるので、グループごとにアクセス権限を設定した上で、必要に応じて例外的なアクセス権限をユーザーに割り当てると管理しやすい。
利用時には「\\サーバ名」で表されるUNC形式か、ネットワークドライブに割り当てて「Z:」のようなドライブレターでアクセスする。
DS216jには最近のNASキットの例に漏れず、さまざまな機能を追加することができる。ここではセットアップ中にインストールされる、Synology推奨パッケージの中からいくつか紹介する。
そのほか、DS216jをハブとして複数機器間でのファイル同期が可能なCloud Station Server、Amazon S3やMicrosoft Azureなど外部のクラウドストレージなどにバックアップをとることができるHyper Backup、タスクを登録することで時間がかかるダウンロードをバックグラウンドで実行できるDownload Stationも合わせてインストールされる。DS216jを使い慣れてきたら試してみるとより活用の幅が広がるはずだ。
大事なデータを護るため、それと同時に活用するためのストレージとして、NASの導入は1つの選択肢となり得る。個人でもテラバイトクラスのデータを所有することが当然となった現在、1つ上のクラスのストレージ環境を整えてはいかがだろうか。そのときにSynologyのDS216jは有力な候補となるはずだ。
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