今や人工知能「Watson」が医療・ケア分野で活用され、AI女子高生キャラがLINEで活躍する時代です。一体、人工知能はどこまで進化するのでしょうか?
今起こっている“人工知能の衝撃”が分かる関連記事を5選お届けします。
Apple Watchも登場し、「メール、Facebook、Twitterの通知を一日中受け取っている生活が幸せか?」と考えてしまいますよね。もはや「自分にぴったりの情報」を選ぶ人間は、自分ではなくプラットフォーム提供側になり「リテラシー」すら他人任せの時代に?
金融分野ではアルゴリズム取引で株式を自動売買するシステムがあり、「自分にぴったり」は自分が決めるのではなく、Google、Apple、Facebookが決める時代かもしれません。待ち受けているのは未来はユートピアなのか、それともディストピアなのか……。
人工知能Watsonの利用事例は主に3種類。1つ目が「質問と応答」で、コールセンターでユーザーとの対話。2つ目が「創造的発見」で創薬、医療文献研究報告の分析、がん新薬研究開発など。最後の3つ目は、「判断支援」で治療方針の策定支援、患者や医師からの問い合わせに対する応答の支援など。
IBMの元木剛氏は「人間の知能をまねるというよりは、人間の知能を補完したり、拡張したりするツールとして活用されている。将来は、小さなWatsonがあちこちに遍在し、それらを組み合わせて活用するようになる」と述べています。
日本マイクロソフトの“女子高生”人工知能「りんな」が、LINEのグループ会話に追加できるようになりました。「りんな」は検索エンジンで培ったディープラーニング技術と、機械学習のクラウドサービスを組み合わせた人工知能です。
LINEが企業の公式アカウントをグループチャットに追加できる機能を新しく出したことで、友達のアカウントと同じように「りんな」をグループに招待することが可能になりました。りんなは2015年12月に利用者は185万人を突破し、「雑談やゲームを一緒に楽しめる」とユーザーにも好評とのこと。
「バイナリ畑でつかまえて」の漫画家・山田胡瓜氏と、最強コンピュータ将棋プログラム「Ponanza」プログラマー・山本一成氏の対談。AIの未来が特集されています。
見どころは下記の部分。
胡瓜:機械の方が将棋が強くなっても、羽生さんが勝ちを確信したときに手がブルブルって震えるのを見て「うわっすげー!」、そういうドラマに感じるものって絶対あるはず。
山本:いくらコンピュータが将棋を強くなっても、漫画を描けるようになっても、人間にとっての「体験」だけは奪えないと思います。
山田胡瓜氏の人気連載「バイナリ畑でつかまえて」特別企画第1回。どんなテクノロジーでも、死んだ人間は生き返らせることはできないということをしみじみ感じてしまう漫画です。主人公と人工知能「AKI」はどんな結末を迎えるのか……それは読んでからのお楽しみです。
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