タイプライター風キーボード「Qwerkywriter」でレトロメカニカルの雰囲気にひたるリアルとイメージの絶妙なバランス(4/4 ページ)

» 2016年06月17日 13時47分 公開
[瓜生聖ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

プロトタイプ

 Qwerkywriterはゲーム開発者だったBrian Min氏の立ち上げたQwerkytoys, Inc.の最初のプロダクトだ。プロトタイプを制作し、出資を募り始めたころは、まだ大量生産におけるノウハウが十分ではなかったはず。そして、製品版とプロトタイプは異なる点もある、ということを理解している出資者ばかりではない。下手な仕様変更はクレームの原因にもなる。

 おそらくBrian Min氏は自身の発言に責任を持つ、物事に真摯(しんし)に取り組む誠実な人物でもあったのだろう。Qwerkywriterに添えられた製品説明である「Typewriter Inspired Wireless Mechanical Keyboard」を実現するための譲歩の結果が、直接機能に関係しない部分の簡素化だったのではないだろうか。

 Kailhの青軸を採用したメカニカルキーは軽快で、タイプライターの雰囲気とリアルでの使いやすさのバランスは素晴らしく、打っていて楽しくなる青軸の魅力をより引き出すフォルム、打鍵感であることは間違いない。何よりも原稿執筆やプログラミング時の精神を高揚させ、仕事が楽しい、もっと打っていたい、と思わせる効果には大きな価値がある。使ってみればプラテンやリターンバーといった意匠部分にこだわる必要は感じなくなるかもしれない。

写真撮影:矢野渉

 だが、タイプライターを再現したデザインであるからこそ商品化できたのであり、そうでなければ目標額の出資は集められなかっただろう。その結果、ツッコミどころの多いデザインになってしまったのは皮肉としか言いようがない。

 もっとも、その受け取り方には個人差があるだろうし、一般的には筆者の指摘の方こそが病的に過ぎるのかもしれない。ただ、やはり安い買い物ではないので、可能であれば実物を見てから判断してもらいたい。

写真撮影:矢野渉
前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  7. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  10. カプセルトイ「手のひらネットワーク機器」第5弾のラインアップを決める“ユーザー選挙”投票受付を開始 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー