私たちが普段PCやスマホ、その周辺機器などを使う中で、メーカーに要望や不満を伝えたいと思うことがあるはずです。通りやすい要望と通りにくい要望の違いは? また、予想外に売れる製品に隠された販路の存在とは。メーカーの裏側を紹介します。
製品を使って感じたことをメーカーに伝えたいと思うときって、たまにありますよね。でも要望を出しても、無駄になることも多々あります。どうやったら、採用につながるでしょうか。そんなときは、これをお読みください。また、「普通は売れない」と思われる製品が売れる場合の「裏事情」も知っておくと、参考になるでしょう。
メーカーに意見や要望を伝えても相手にされないときは、理由があります。例えば「古いOSへの対応」は、ユーザー数を考えると基本的に対応しません。「Macへの対応」も似たようなもので、ユーザーが意見を言おうがメーカーの方針に影響を与えないケースの典型です。
また、「iOSとAndroid対応」については、両方出すのが常識なので、出ない場合は大抵何か事情があります。受け入れられやすい要望は「価格」と「カラーバリエーション」。これらを見極めて問い合わせましょう。
意見や要望をメーカーに伝えるときに効果的な方法をお知らせします。まず、要望のほとんどは「メーカーにとって既に把握済み」だということを念頭に置いてください。機能や問題点は製品化されるまでにリストアップされ社内で優先順位がつけられています。その優先順位を上げるコツは、意見を引用されやすいツールを選ぶことです。
例えば、メーカーのFacebookや広報が運営するブログのコメント欄、通販サイトや価格比較サイトのレビュー欄ですね。ただそのときは、「月に何台くらい売れるはず」という知ったかぶりは厳禁。ユーザー視点のプレーンな感想にとどめましょう。
「こんなの売れるわけない」と思っていた製品が意外と売れ続けることは、PC周辺機器やアクセサリーでは少なくありません。こんな場合、表からは見えにくい販路が存在していることがあります。
例えば、Appleが発売したiPhone 6/6s用のバッテリー内蔵ケース「Smart Battery Case」。iPhoneケースとバッテリーを二層にしたため段差もあり、見た目がスマートではありません。
しかし、結果として売れています。「純正品を信奉するユーザーが想像以上に多い」という理由が考えられますが、「法人需要」も見逃せません。コンシューマー市場以外に売るアテがあるかどうかも重要なポイントです。
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