モバイルノートPCのデータストレージは、今やHDDではなく、SSDが当たり前になりました。VAIO Zのストレージも当然SSDなのですが、その最先端を行っています。PCIe(PCI Express) 3.0 x4接続(32Gbps、データ帯域4Gバイト/秒)で、NVMe(Non-Volatile Memory Express)対応のM.2 SSDを採用しているのです。VAIOはこれを「第二世代High speed SSD」と呼んでいます。
具体的には、PCIe 3.0 x4接続(32Gbps、データ帯域4Gバイト/秒)でシーケンシャルアクセスが高速化したうえ、高性能を求められるサーバにも使われるNVMeの対応でランダムアクセスも爆速になっていて、抜群のスピードを誇ります。
とはいえ、PCIe SSDを搭載した最近のノートPCは、VAIO Zでなくとも十分高速なので、体感ではっきり分かるレベルの差はないような気もします。だからといってオーバースペックというわけではありません。OSやアプリの起動、スリープからの復帰、ストレージ内にあるデータの読み書き、その1つ1つがほんのちょっとのレスポンスの差だとしても、繰り返し作業するうちに蓄積され、大きな差になってきます。
VAIO Zはキーボードとタッチパッドも非常によくできています。
キーボードは静音性に優れ、タイピングしているときのカシャカシャという耳障りなノイズがほとんどないので、新幹線で移動中やカフェでも周囲の目を気にしなくてよいのは助かります。もちろん、暗所で光るキーボードバックライトも付いています。
キーストロークは約1.2ミリと浅いのですが、キーピッチは約19(横)×18.5(縦)mmと余裕があって、キートップがまるでグラつかないため、安定して入力できます。確実にタイピングできるのが心地よくて、これを使うと他のノートPCのキーボードが使えなくなってしまうほどです。
細かいところでは、キートップに「フッ素含有UV硬化塗装」が施されていて、指紋などの汚れが目立ちにくく、汚れたとしても拭き取りやすくなっています。また、耐摩耗性も向上していて、長期利用で気になってくるテカりも予防してくれます。
タッチパッドは、1.0mmと厚みのある硬度の高いマイカ(雲母方岩)を採用しました。左右ボタン一体型のいわゆるクリックパッドですが、パッドの端を押しても曲がったりしないで、カチッと安定してクリックできます。高精度なタッチ操作もまたウリの1つで、WindowsノートPCとしては思った通りに動いてくれるのでストレスを感じません。
大きいタッチパッドなので、タイピングの最中に手のひらが触れて、マウスポインターが勝手に動くと非常に迷惑ですが、ちゃんと手のひらと指を見分けるパームリジェクション機能を備えているので、まず誤動作することもありません。わざと手のひらを当ててスリスリしてもまず反応することはなく、指で触ったときだけ確実な操作ができます。
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