持ち運べる本格派ゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i4600PA1-PCU」(PCUSERコラボモデル)徹底レビュー限定特典付き(4/4 ページ)

» 2016年07月12日 14時21分 公開
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パワフルな処理性能をベンチマークで証明

 ベンチマークテストで性能を確認しよう。評価機の基本スペックをまとめると、CPUがCore i7-6700HQ、グラフィックス機能はGeForce GTX 965MとIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)のハイブリッド、メモリが16GB、メインデータストレージはM.2 SSD(SAMUSUNG SM951)、OSは64bit版Windows 10 Homeという内容だ。

 CINEBENCH R15のCPUテストでは、677という高いスコアが出ている。同じ第6世代のCore i7でもTDP 15WのCPUを搭載したモバイル系ノートPCのスコアは300〜330程度であり、クアッドコアCPUならではのスコアが出ている。同CPUを搭載したより大型のモデルにも見劣らないスコアであり、ボディはコンパクトでもCPUのパフォーマンスはきっちりと引き出せていることも分かる。

CINEBENCH R15の結果

 3D描画性能も優秀だ。3DMark、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク、いずれもGeForce GTX965M(2GB)搭載機として水準以上のスコアであり、性能をきっちりと引き出すことができている。

3DMarkの結果

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(1920×1080/最高品質/DirectX 11)の結果

 PCMark 8については、GeForce GTX 965Mを指定することができず、Intel HD Graphics 530利用時のスコアとなっている。これはNVIDIA Optimus Technologyによるハイブリッドグラフィックスを採用する製品に共通する仕様だ。

PCMark 8の結果。左からHome、Creative、Work

静音性、放熱設計も優秀

 公称のバッテリー駆動時間は約3時間と短いが、bbench 1.01(海人氏・作)を利用した実測では、残り5%になるまで5時間8分動作した。設定内容は、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行なう設定で計測した。電源プランは「バランス」で、バッテリー駆動時のディスプレイの輝度は40%で固定している。WebブラウジングにはIntel内蔵GPUが使われるため、外部GPUでゲームをすればやはり公称値程度の時間になると思われるが、通常のノートPCとして使うぶんにはそれほどバッテリーが持たないというわけではないようだ。

バッテリーレポートの出力結果。容量は44ワットアワーで、モバイル系のノートPCの標準クラスに相当する

 静音性も優秀な部類だ。アイドル時や低負荷時はほとんど聞こえない。高負荷をかけるとそれなりに上昇するが、排気口が背面と使う人間からは一番遠くにあることもあって、それほど大きい音にはならない。放熱性能もしっかりしており、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(DirectX11、最高品質)を15分ほどループさせた後でも手が多く触れるパームレストは体温以下の温度に保たれていた。

前面正面5cmの距離からの測定(室温26度)
暗騒音: 33.0dB
アイドル時: 33.6dB
低負荷時: 34.0dB
高負荷時(3DMark): 41.6dB
高負荷時(CINEBENCH): 39.6dB

扱いやすいボディーとコストパフォーマンスが魅力

 マウスコンピューターのPCはコストパフォーマンスで定評があるが、今回はコラボモデルということで、さらに価格は抑えられている。評価機と同様の標準構成で14万9800円(税抜)。ベースとしたプラチナモデルの標準構成(NEXTGEAR-NOTE i4600PA1、税別15万9800円)との差額からしてもかなり買い得感は高いといえる。

 ゲーミングノートPCとしてはコンパクトな重量2kgのボディは、とても扱いやすい。それでいてCore i7-6700HQとGeForce GTX 965Mによる本格派のゲーミングパフォーマンスを備え、超高速のM.2 SSD、将来有望なUSB 3.1 Type-Cも搭載する先進性を持つ。外に持ち出してゲームをしたいユーザーのほか、あまり置き場所をとらない高性能PCが欲しいというユーザーにもぴったりだろう。

マウスコンピューター/G-Tune

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