GeForce GTX 1080性能検証高くない?(4/4 ページ)

» 2016年07月14日 11時49分 公開
[石川ひさよしITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

GPU温度もGeForce GTX 980並み。ファンの回転数は高くても静か

 さて、3DMarkのFire Strike実行時に、GPU-Zからログを計測したので、そのデータを紹介しよう。まずはGPU温度。GPU温度の上昇傾向に関しては、GeForce GTX 1080はGeForce GTX 980とほぼ同じだ。GeForce GTX 1080の最大温度は72度、980も72度、980 Tiのみ83度となった。

Fire Strike実行時のGPU温度

 続いてファン回転数。GeForce GTX 1080は、多くのシーンで3枚のカードのうち最も回転数が高かった。ただし、動作音についてはGeForce GTX 980よりも静かだったのが印象的だ。

Fire Strike実行時のファンの回転数

 次はVDDC。GPU Boostが変わったことで、何かグラフに表れないかと期待をしたが、そこまで特徴的なグラフにはならなかった。しかし、GeForce GTX 980や980 Tiよりも低い電圧で駆動しているようである。これで高クロックを実現しているのだから、16nm FinFETはかなり優れたプロセスと言えるのではないだろうか。

Fire Strike実行時のVDDC

 最後はGPUクロック。こちらも、GeForce GTX 1080のGPUクロックの高さは分かる。とはいえ特に特徴的なものではないので参考程度に。

Fire Strike実行時のGPUクロック

 それでは最後に消費電力を計測しておこう。これもGeForce GTX 1080は優秀な値を示している。まずアイドル時の消費電力は、GeForce GTX 980 Tiが最も大きく、GeForce GTX 980、GeForce GTX 1080と続く。

消費電力

 GeForce GTX 1080は唯一50Wを下回り、GeForce GTX 980 Tiとは7.5W差、GeForce GTX 980とは4.5Wの差を付けた。続く高負荷時では、GeForce GTX 980 Tiがどうしても大きく337.3W、これに対しGeForce GTX 980とGeForce GTX 1080は260W前後でセグメントの違いを感じさせる。いちおうGeForce GTX 1080のほうが980よりも3.7Wほど高かったが、ゲームパフォーマンスを考慮すれば性能電力比の優秀さがよく分かる。GeForce GTX 980 Tiクラスのパフォーマンスを、より出力の小さな電源でまかなえる。グラフィックスカード単体で見ると割高なので、こうしたところでコストを削減できることはメリットかもしれない。

高価だがパフォーマンスは高い。でも「Ti」クラスのユーザーはどうなるの!?

 ここまで見てきたとおり、GeForce GTX 1080は、従来ひとつ上のクラスだったGeForce GTX 980 Ti以上のパフォーマンスを、同クラスのGeForce GTX 980並みの消費電力で実現している。

 プロセスの微細化によって実現したトランジスタの増強や高クロック化、省電力化、そして新アーキテクチャ。全てが重なった今回は、パフォーマンス向上では“アタリ”である。ただし、リフレッシュモデル回と異なり価格は高めだ。

 CPUやGPUではハイエンドモデルの価格の向上が最近の傾向としてある。もちろん、それ相応の技術や性能向上があるわけだが、GeForce GTX 1080がGTX 980 Tiとほぼ価格差のない現状、実質的にはハイエンドユーザーがエンスージアスト向け製品に飛びついている格好だ。もちろん、それだけの魅力はある。しかし、GeForce GTX 1080の上も控えていることは想像できる。「Ti」や「TITAN」クラスの製品はまだアナウンスされていない。ここが現状の大きな悩みどころと言える。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月27日 更新
  1. 鳴り物入りで登場した「Copilotキー」が早くもお蔵入りか──チャットボットからAIエージェントへの移行が示すMicrosoftの誤算 (2026年07月27日)
  2. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  3. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  4. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  5. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  6. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  7. なぜ元Appleエンジニアは熱意を失い起業したのか? スマートグラス「Even G2」イベントで語られた、次世代機「G3」へのロードマップ (2026年07月27日)
  8. 実売2万円切りで実働10日間のバッテリー駆動! 「Amazfit Bip Max」は初めてのスマートウォッチに最適か (2026年07月24日)
  9. 東レの最新カーボン技術で約999gと長時間バッテリーを両立させた“法人向けLAVIE”が登場 ブランド統一の背景とは (2026年07月23日)
  10. ポタ電と組み合わせて使える「Soraiori ポータブルエアコン」がセールで16%オフの2万9980円に (2026年07月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー