日本HPからAppleのMacBook対抗製品として登場したのが、薄型軽量を追求したノートPC「EliteBook Folio G1」だ。アルミニウム削り出しのボディーに12.5型のディスプレイを搭載し、最厚部でも12.4mmと、ほぼ極限に近いところまで薄型化している本体重量も970gと非常に軽い。今回はこの最先端モバイルノートPCの実力をチェックしてみよう。
EliteBook Folio G1の特徴は、可搬性の高い洗練されたボディーデザインと高解像度のディスプレイ、入力しやすいキーボードなど、多くのモバイルユーザーが望むものを余すこと無く搭載している点だ。日本HPによれば、12.5型以上のディスプレイを持つWindowsノートとしては世界最小という。
本体サイズは292(幅)×209(高さ)×12.4(奥行き)mmとほぼA4サイズ。重量も今回の評価機とした「スタンダード・フルHDモデル」で970gと、とても軽量だ。その軽さは実物を手に取ると実感できる。12.5型ディスプレイの表面積から得る視覚的な重さと比べて、手に持ったときの重さにギャップがあり非常に軽く感じられるのだ。本体の厚みもとても薄い。本体の一番厚い部分が12.4mmとなっているが、これは本体の薄さを売りにしているMacBookより1cm以上も薄くなっている。
さらに、コンパクトさを実現しつつも米軍調達基準の耐環境性試験「MIL-STD 810G」を満たしており、モバイル機として十分な強度を確保しているのもポイントだ。このMIL-STD 810Gでは落下や振動、衝撃試験、そして高温や低温環境での温度耐久テストが含まれており、本製品はこの試験12項目をクリア。その強度確保の一因となっているのが、無垢材からCNCを使って削り出されて製造されているボディーだ。
天板や本体部分など、外装の主要部分はアルミニウムで構成している。無垢材からの削り出しによって、ほとんどの部分につなぎ目がなく、一体化されている。よってねじりなどの負荷でもつなぎ目などから割れたりすることがなく、剛性を高める要因となっている。一方で、最近のモバイル機では一般的にはなっているが、バッテリーは本体内蔵式のため、ユーザーによる交換は行えない。
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