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» 2016年07月25日 20時45分 公開

“AIBO”が尻尾を立てて出迎える“VAIO”の安曇野工場に潜入 設立2周年で同社が目指すものとは?大人の工場見学(3/3 ページ)

[山口恵祐,ITmedia]
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製品の設計や品質チェックに利用される「EMCサイト」

 EMCとは「Electro Magnetic Compatibility」の略で、電磁的に他の機器や人体に妨害を与えず、妨害を受けない性能を持たせるといった意味合いを持つ。安曇野工場にも、これらのテスト環境が計8部屋準備されているという。

電波暗室
WWAN性能の測定設備。青い物体は一本10万円だとか
見ていると不安になってくる……
アンテナ性能の測定設備

 これらの部屋で、基準値以上の電磁波を発していないか、静電気への対策はしっかりできているかをチェックするのだ。

“安曇野フィニッシュ”は「VAIO Phone Biz」でも健在

 VAIO Z以外のVAIO製品は、海外で生産が行われている。しかし、最終的な品質チェックは全て安曇野の工場で行っており、OSのインストールや、法人の要望に合わせたカスタマイズが可能だ。同社はこれを「安曇野フィニッシュ」と呼んでいる。

各種ソフトウェアのインストールなどは全て安曇野で行う。これはWindows 10 Mobileを搭載するスマートフォン「VAIO Phone Biz」もPC同様に安曇野フィニッシュとなる。海外生産モデルでも、品質を安曇野で担保する。これがVAIOのやり方だ。
キーボード検査
外観検査
外観検査と内部点検
内部点検とSSD組み付け
「VAIO Phone Biz」の初期ソフトウェアインストール
機能検査
梱包(こんぽう)を待つのみとなった本体たち

 最後になるが、同プレスツアーに参加した執行役員副社長の赤羽良介氏は、「商品を開発するにあたってデザインポリシーをしっかり作ろうということになった。それは、最高のアウトプットを生み出すことに挑戦する人々に“カッコイイ・キモチイイ”という価値を提供すること」としている。経営体制が大きく変わり、PCラインアップの選択と集中、新規領域への進出など、“VAIO株式会社”として新しい試みが行われているが、ものづくりに対する真骨頂は変わらない。2年目を迎える同社の展開に期待したい。

工場の裏手にて、休憩中に卓球に興じる従業員さんを発見。爽やかな笑顔に、未来のVAIOの姿が見えてくるような気がする

取材協力:VAIO

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